Hands Up〈HSJ〉

▲裕翔のこと 裕翔side ページ17

慧「次はー??」

あ…

裕翔「じゃあ、僕が…」

侑李「頑張れ!! 裕翔くん!!」

裕翔「うん。ありがとう、ちぃ」

きんちょうするなぁ…

しんこきゅー、しんこきゅー!!

裕翔「中島 裕翔です。7歳です。ドラムが好きです！」

北斗「どーらーむー??」

裕翔「うん。明日見せてあげるね！」

北斗「楽しみ！」

圭人「好きな食べ物は??」

あ、そうだ。

言ってなかったね。

裕翔「手羽先!!」

北斗「おにく??」

裕翔「うん!!」

大貴「あと和菓子すきだよねー」

涼介「おばぁちゃん(笑)」

侑李「涼介、それじゃあ裕翔くん、おかまだよ」

涼介「え、ちがうの??」←

北斗「あはは」

よかった。

空気がなごんで。

みんなで笑いあってささえあって、

そしたらきっとどんなことでも乗り越えられるよ。きっと。

北斗も仲間になって。

7人が8人になって。

ずっとこのまま。

時が止まってくれればいいのに。

…でも、時間は待ってくれないんだ。

侑李「裕翔くん、話せる??」

え?? あぁ、ここに来た理由か。

侑李「僕が代わりに言おうか?」

裕翔「ううん。自分で言う。ちぃには助けられてばっかりだもんね」

僕だって強くなった。

一人で話せるよ。

裕翔「僕は…僕が小さいときにお母さんが」

侑李が応援してくれてる。

頑張ろう。

裕翔「お父さんと二人になったけど、痛いことされて…っで…」

だめだ。

やっぱり僕は強くなんてない。

侑李「裕翔くん、大丈夫??」

ちぃが背中をさすってくれた。

侑李「頑張ったね。裕翔くん、強くなったと思うよ??」

裕翔「ちぃ…うっ…(泣)」

年上なのに、僕ってほんとダメなやつ。

ちぃ、ありがとう。

涼介「北斗…だいたい分かった??」

北斗「…(ｺｸｯ」

大貴「じゃあ次俺話す!!」

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