「Secret_Vol.12」 ページ13
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｢藤井さん｣
｢ん？どした？｣
それから、1ヶ月ぐらい経った日。
もう、目が合うのは当たり前。
毎日笑顔を浮かべて話せるのも当たり前。
俺は、認識されている。
いや、正直に言う。
それ以上の感情を神ちゃんから感じている。
勝手に感じているだけかもしれない、なんてもう言わせない。
自惚れなんかではないと信じているから。
だって、彼は確かに口に出したから。
俺に対して、今、言ったから。
｢夏希だけやなくて、藤井さんともどこか行きたいです｣
ついこの間、夏希が神ちゃんと2人で出かけたらしい。
俺に泊まりの仕事があったため一日だけ神ちゃんに夏希を頼んだのだが、その時にとあるアミューズメント施設に行ったのだとか。
夏希が満面の笑みで
｢とも兄がね、ママみたいだったの！｣
と言った時はありえないくらいに驚いたが。
まさか夏希の口からママという単語が出るとは思っていなくて。
彼が女性と同じくらい几帳面であることは知っていたが、ママとは･･･なんて感じて。
そして、少しだけ、本当に夏希のママになって欲しいだとか考えてしまって。
分かっている、気持ち悪いのは。
でもこれは、好きだから。
この気持ちは隠すしかないけれど、それでも。
なんて思っていたのに、まさか向こうからお近づきになりたい、そんな意味合いのこもった発言が出るなんて。
業界で色んな人を見てきたからか、何となく相手の気持ちを察することは得意になった。
だから、大体わかる。
神ちゃんの顔は、映画のヒロインのよう。
紛れもなく、恋する乙女の顔だった。
ならこちらだって、それに応えない訳にはいかなかった。
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岡本まどか(プロフ) - にらさん» コメントありがとうございます！出会えてよかったとまで言って貰えるなんて･･･恐縮です笑 これからもよろしくお願いいたします^^* (2021年2月12日 17時) (
レス) id: 36ad40152b (このIDを非表示/違反報告)
にら - えっ、好きすぎるんですけど？世界観最高すぎやしません？？ほんまにこの作品に出会えてよかったですわ笑更新頑張ってくださいっ！ (2021年2月11日 22時) (レス) id: 34a7964571 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：岡本まどか | 作成日時：2021年2月10日 22時
