劇場版コードブルー〜ドクターヘリ緊急救命〜

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白石side








白石(以下白)「多数傷病発生時は、医療指揮者の判断に従って組織的に治療に当たることが重要よ。医療指揮者は現場にいる医師、看護師、パラメディックの数、いわゆるマンパワーね。それに医療資材ら近隣病院施設の受け入れ可能な傷病者数を確認してー...。」









私は今、席が半分ほど埋まった階段教室で災害医療のノウハウを講義している。講師とか柄じゃないしうまく話せる自信がないのに橘先生はどうして私を...？









そしてなんでA先生引き受けてくれなかったの！？
貴方の方がこういうの得意でしょ！









仕方ない。普段フェローたちに指導しているように、その感覚で行くしかないわ。









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私はチラッとフェローたちの方を見た。


灰谷(以下灰)「すみません。パラメディックとマンパワーのあと、もう一度お願いします。」









灰谷先生？私は今、貴方の個人指導をしているわけではありません！









白「質疑応答は後ほど行います。」

灰「す、すみません。」


名取(以下名)「...相変わらずズレてんな。力入れるとこそこじゃねぇだろ。」







名取先生まで！あなたたちは私の邪魔をしに来てるの？









白「スマホ出してる人はしまってくださいね。」

名「すみません。録音してました。まあ、ネットに書いてあることと一緒だし、もうやめますね。」









呆れる。なんなの！このフェローたち。







白「あのねー...。」









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ガッシャーン！！









もう今度は何ー...？









白「あ......！」

横峯(以下横)「...すみません..!」



横峯先生まで...。新しい検査機器が珍しくて講義も聞かずにいじっていたのね。
あなたたちは勉強しに来たのか邪魔しに来たのかわからなくなってきたわ。









白「はぁぁぁぁぁ。A先生〜助けて！」









そんな私の声なんて届くはずもなく、ただただ広いこの教室に響いた。

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