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Aside
そして、あの事件から月日は流れた。だが、あの事件のせいで私の心は閉ざされたままー...。
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そんな中、私の心を溶かす運命的な出会いが起こる。
それは大学時代のことだった。私はあの日、目の前で消えてゆく命を助けられなかったこの悔しさを胸に、医学部に進学していた。
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大学の初めての講義終了後。電車で帰る私は無愛想な男のとなりに座っていた。
貴「...ねぇ。」
?「...。」
貴「ねぇってば。あなた、○○大学の医学部の1年でしょ?さっき講義が一緒だったと思うんだけど。」
?「...。」
貴「ねぇ。聞いてるの?」
?「...さっきから耳元で喋られてれば嫌でも聞こえてくる。」
貴「なんだ。聞こえてんじゃん。ねぇ、どこの駅まで行くの?」
?「××駅。」
貴「あれ、一緒じゃん。」
彼も最初は警戒心は持っていたものの、話すうちにだんだんと打ち解けてきた。
この出会いは偶然だったのか必然だったのか。たった1回家路が同じだっただけでこうも仲良く話すことができたものかと思っていた。
かなり打ち解けた2人は電車から降り、カフェに入っていた。
貴「そうだ。名前聞いてなかった。名前教えて?」
藍「藍沢耕作だ。」
貴「私は弓野A。...じゃあ、耕作って呼ぶわ。私のことはAでいいよ。」
藍「わかった。」
人に心を開かない弓野がここまで言うのは珍しかった。それほど藍沢には信頼を置いていた。
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この出会いから2年、弓野、藍沢にとって忘れられない、決定的な出来事が起こった。
貴「耕作ー、帰ろー。」
藍「あぁ。」
あの日と同じ雨が降る日のことだった。
貴「げ、今日雨降るとか言ってたっけ?」
藍「いや、天気予報を見たときは言っていなかった。」
貴「うわーどうしよ。もうずぶ濡れ覚悟で走るしか...。」
藍「...行くぞ。」
そう言った藍沢は弓野の手を取り走り出す。
貴「え?」
藍「...嫌かもしれないが、俺の家でいいか?Aの家は俺の家より遠いだろう。」
貴「うん。わかった。ありがとう。」
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私は耕作に手を引かれ、雨の中、私たちは耕作の家へと急いだ。
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彩架(プロフ) - 21の「道」→「未知」ですよ (2018年10月27日 23時) (レス) id: d02e226a01 (このIDを非表示/違反報告)
AK - 41 「重症」が「受賞」になってます (2018年10月1日 9時) (携帯から) (レス) id: cb44cdb910 (このIDを非表示/違反報告)
すとろべりー(プロフ) - lovemimiさん» アンケートありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいばかりです。 (2018年9月18日 22時) (レス) id: 69bfdd0b73 (このIDを非表示/違反報告)
すとろべりー(プロフ) - 桜さん» アンケートありがとうございます!更新頑張ります! (2018年9月18日 22時) (レス) id: 69bfdd0b73 (このIDを非表示/違反報告)
すとろべりー(プロフ) - ミカドさん» アンケートありがとうございます! (2018年9月18日 22時) (レス) id: 69bfdd0b73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すとろべりー | 作成日時:2018年9月5日 21時