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救護エリアの赤シートの上では緋山と名取が重症患者の処置をしている。
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ガーゼで患部を覆いながら緋山は名取に話しかけた。
緋「その人は足の温存が厳しいから止血を優先して。」
すでに止血帯を巻き終わっている名取が答える。
名「CATを巻いてあります。」
緋「じゃあ血管見つけて縛って。」
支持される前に名取はレッグバッグからペアンを取り出していた。
名「ペアンで挟みます。その方が早い。」
緋「ならそうして。」
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処置を終え、緋山は滅菌手袋を外し始める。自分たちからは少し離れたところで平砂浦総合病院の医師達が同じように受賞患者の処置をしている。まだ経験が浅いのか、処置に手こずっていた。
医師「早く挿管しろ。サチュレーション90切ってるぞ。」
若手医師「体制が悪くて声門が見えません。どうすれば。」
緋山の耳に医師達のやりとりが聞こえてくる。緋山は名取に自分たちの患者について尋ねた。
緋「汚染はどの程度?」
名「手持ちの輸液で軽く洗いました。」
緋「創部はガーゼで覆うだけでいいから。あとはー...。」
名取は緋山の指示にしびれを切らした。
名「もう黙ってください。1人でできます。ここはいいですから行ってください。」
名取は目で指し示した。
名「見てられないんでしょ?」
こいつ、いっぱしの口を聞きやがって...。緋山はそう思いながらも緋山は名取の成長を実感した。
緋「頼んだ。」
緋山は腰を上げ、平砂浦総合病院の医師達の元へ走った。
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緋「すみません。ちょっと診させてください。」
若手医師と場所を代わり、素早く患者のチェックをする。
緋「口からは無理ですね。経鼻挿管しましょう。」
緋山は外傷バッグから経鼻挿管チューブを取り出し、見事なまでの手業で挿管した。
若手医師「ブラインドで1発...。」
緋「アンビューお願いします。」
すでに緋山は器官チューブのカフを固定し、聴診している。
緋山の持つスキルに圧倒されている平砂浦総合病院の医師達の姿を見て、名取は微笑んだ。
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自分の指導医はこんなにも立派な人だとー...。
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彩架(プロフ) - 21の「道」→「未知」ですよ (2018年10月27日 23時) (レス) id: d02e226a01 (このIDを非表示/違反報告)
AK - 41 「重症」が「受賞」になってます (2018年10月1日 9時) (携帯から) (レス) id: cb44cdb910 (このIDを非表示/違反報告)
すとろべりー(プロフ) - lovemimiさん» アンケートありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいばかりです。 (2018年9月18日 22時) (レス) id: 69bfdd0b73 (このIDを非表示/違反報告)
すとろべりー(プロフ) - 桜さん» アンケートありがとうございます!更新頑張ります! (2018年9月18日 22時) (レス) id: 69bfdd0b73 (このIDを非表示/違反報告)
すとろべりー(プロフ) - ミカドさん» アンケートありがとうございます! (2018年9月18日 22時) (レス) id: 69bfdd0b73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すとろべりー | 作成日時:2018年9月5日 21時