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病院へ着くとすぐに処置室へ連れて行かれた。
1時間後。
処置室から医者が出て来て有岡に
｢山田さんの腹痛、便秘によるものでしたよ。｣
と笑顔で話した。
｢赤ちゃんに影響はないですが、便秘は母体が辛い思いをするので後で看護婦が渡すマッサージのやり方を見て毎日マッサージしてあげてください。｣
｢はい。｣
その日は撮影も中止になり有岡は山田を連れて家へ帰った。
2人が家へ入ると薮と伊野尾のケンカをする声が聞こえた。
｢どうしたの？｣
有岡がリビングダイニングへ行きケンカの原因を聞いた。
｢......大ちゃんには関係ない。｣
｢薮ちゃん？いのちゃんとケンカなんて初めて？じゃん。｣
｢薮がぁー。｣
｢いのちゃん......言わなくていい。これはオレらの問題だから。｣
そう言って薮は部屋へ入ってしまった。
｢大ちゃんごめん。山田は？大丈夫？｣
｢うん。｣
｢実は......｣
山田もリビングダイニングへ入ってきた。
ソファーに座ると伊野尾は話し始めた。
｢薮が妊夫申請書を持ってきたんだ。でも......オレ痛い思いはしたくない。｣
思い詰めた顔で言う伊野尾。
｢別にいのちゃんが妊娠しなくてもいいじゃん。｣
有岡は率直な気持ちをぶつけた。
｢実は薮。血液型R h-がなんだよね。｣
男性の体に子宮を移植するに当たり定められた国の法律の中に
『RH-の人は子宮を移植ができない』
となっている。
したがって、今回の場合伊野尾が母親になる以外選択肢が無いのだ
｢いのちゃん？オレが出産した時にいのちゃんがどう思うかでも遅くないよ。まだ新婚じゃん？焦らなくてよくない？女と違って男は妊娠するためにいろんなリスクが必死だから。｣
山田は伊野尾の肩を抱き優しく言った。
山田自身子宮を移植し女性ホルモンの投与が始まった当初は毎日酷い貧血に襲われていたから伊野尾に妊娠を考えたらなんて言えなかった。
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凛 - 凄く楽しみにしてます！ 頑張って下さい (2015年1月25日 9時) (
レス) id: 4539acf12f (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 更新、楽しみにしています！がんばって下さい、！ (2014年12月7日 16時) (レス) id: 7a4c8f038e (このIDを非表示/違反報告)
りんご - おもしろい!!応援してます!!! (2014年11月25日 22時) (レス) id: 0ccb7809ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有山 | 作成日時：2014年11月24日 20時
