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1台の救急車が到着した。
伊野尾は気になり運ばれる人を見た。
すると担架には山田が乗せられていた。
「山田?......山田。」
伊野尾は思わず駆け寄った。
山田はそのまま処置室へ運ばれて行った。
「お知り合いの方ですか?」
救急隊の人に声をかけられた。
「はい。」
「スーパーで出血して倒れてしまったんです。」
「出血......」
「妊娠初期らしいので危険な状態かと。」
そのまま救急隊の人は看護婦と話し始めた。
「山田......。」
伊野尾は電話することも忘れ救急外来の処置室前で山田の処置が終わるのを待った。
1時間くらいで処置が終わり山田はベッドに乗せられ出てきた。
「山田。」
「ご家族の方ですか?」
看護婦に聞かれ伊野尾は
「まぁーそんなところです。」
と答えた。
「今は眠ってますがそのうち起きますんで。」
看護婦はそう言うと山田は運ばれて行った。
その後中から医者が出て来て山田について説明された。
「山田さん。切迫流産で大変危険な状態なのでしばらく入院していただきます。」
「山田は大丈夫なんですか?」
「出血の量が多かったので母体にもかなり負担が掛かってます。今後しばらくは完全看護の寝たきりの日々を送ってもらいます。」
「そんな......」
伊野尾の頭に“ドラマ”の文字が浮かぶ
「先生。もしもの場合は山田を助けてください。」
「大丈夫です。両方助けますよ。」
医者もまた山田が運ばれて行った方へ歩いて行く。
伊野尾は医者の後をついて行った。
「510号室?」
山田は芸能人だが特別室では無く一般の個室へ運ばれていた。
「そういえば薮も一般の個室だ。」
伊野尾は中に入るとベッドサイドにイスを置き座った。
「山田なんで1人なんだよ。大ちゃんは?」
山田は眠っているため伊野尾の言葉には反応しない。
「山田。薮ね、山田が言った通り白血病だった。でも入院しなくていいんだって。」
「............」
「山田。山田まで危ない目に逢うのは嫌だからね。」
「............」
伊野尾は眠っている山田に色々話した。

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- 凄く楽しみにしてます! 頑張って下さい (2015年1月25日 9時) (レス) id: 4539acf12f (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 更新、楽しみにしています!がんばって下さい、! (2014年12月7日 16時) (レス) id: 7a4c8f038e (このIDを非表示/違反報告)
りんご - おもしろい!!応援してます!!! (2014年11月25日 22時) (レス) id: 0ccb7809ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:有山 | 作成日時:2014年11月24日 20時

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