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「....でもありがとな。山田がいなかったら俺、勇気出せなかったかもしんない」



「そんなことない。大ちゃんは自分が思ってる程、弱くないから。俺が背中を押さなくてもちゃんと気持ち伝えてた。さ、これからだよ大ちゃん。ここからがスタートなんだから」



山田が俺の背中を勢いよく叩いた。そして、一息つくと冗談っぽく言葉を吐く。



「もし伊野尾ちゃん悲しませたら俺....奪っちゃうかもよ?」


何故だろうか。山田の瞳がゆらり、傾いたような気がした。



「大丈夫だよ、そんなことしない。宣言する」


「ふふふ、そっか。安心した」





「じゃあ、大ちゃんの決意に乾杯!」


「ゆうてぃ乾杯したいだけでしょ」


「あは!バレた?」




もぉー裕翔子供じゃないんだから〜と全員で笑い、終始和やかな雰囲気が俺の心を再び優しく包み込む。



楽しそうに会話を続ける姿を見つめ、このメンバーと出会えて本当に良かったと思った。










_______


カランカラン


ドアを開けば俺の大好きな人が俺の大好きな笑顔で迎えてくれる。





「あ、大ちゃんお疲れ様」


「お疲れ様。あー間に合わなかったぁ〜。もう少し早く来たかったんだけどなぁ」


「良いじゃん。仕事が忙しいって素敵なことだよ」


「それもそうだな」






お互いにふふふと笑い合う。




「ねぇ、今日大ちゃんの家、行ってもいい?明日休みなんでしょ、見たかったアクション映画あるから2人で見よ?」



「良いね、泊まっていきなよ」



「その予定」




そう言いながら歩み寄り、どちらからともなく唇が触れ合う。




「じゃあ、鍵閉めるよ」





店の外に出ると、その重厚な木調のドアにガチャリ、鍵をかける。



「さ、帰ろ?」


「ああ」




自宅に向かうため、お互いに肩を並べ、ゆっくりと歩みだす。





空には美しい三日月が優しく光り輝いていた。









『踊ってよ君らしく』 Fin.

あとがき→←47



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設定タグ:有岡大貴 , 伊野尾慧 , Hey!Say!JUMP   
作品ジャンル:タレント
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トコロテン(プロフ) - コメントありがとうございます。これからも大好きな作品だと思ってもらえるように自分なりに頑張ろうと思います。 (2021年4月11日 10時) (レス) id: c29fd865d8 (このIDを非表示/違反報告)
涼芽 - この作品が大好きで、いつも学校終わりに楽しみにしてます! (2021年4月9日 22時) (レス) id: a4663d5dbf (このIDを非表示/違反報告)
トコロテン(プロフ) - 感想ありがとうございます。そう言ってもらえると自信に繋がります。ただ、このお話読んでくださってる方のほとんどだと思いますが、私も現在、また心が病み気味なのでしばらくは更新しないかもしれません。ゆったりお付き合いください。 (2021年4月7日 11時) (レス) id: c29fd865d8 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - はじめまして。トコロテンさんが書く作品、大好きで話が更新されると嬉しいです! 何度も読み返しています。これからも無理せず続きを書いてくれたら嬉しいです。楽しみに待ってますね。 (2021年4月7日 7時) (レス) id: 5307737ff6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:トコロテン | 作成日時:2020年6月8日 14時

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