検索窓
今日:17 hit、昨日:3 hit、合計:38,749 hit

46 ページ47

捲し立てるように今の自分の想いの丈を全力で言い放った。




有岡大貴、人生において初めての告白。



言い切った後にやってくるものは、恐怖だった。



背中にじっとりと流れる汗、テーブルの下で握る手が小刻みに震えている。









「私も有岡さんが好きです」




優しくて凛とした声が耳に流れてきた。



「えっ....」




「有岡さんがここに来てくださるのを心の隅でいつも楽しみにしていました。正直、私なんかが有岡さんのこと好きになったら迷惑だと思ったんでずっと隠してたんですけど....有岡さんが私のことを求めてくれるなら....」




そこまで言うと伊野尾さんはこちらまで歩み寄って、俺が隠していた手をそっと両手で包み込んだ。





「こちらこそ、よろしくお願いします」





ふわり、俺が大好きなひまわりみたいな笑顔で微笑んだ。





「ふっ....くっ、うぅ....」



「あ、有岡さん!?」


「ごめっ....なさい....嬉しくて」





涙が、後から後から流れてきて止まらない。
本来こんなみっともないところ見せるべきではないのかもしれないが、どうしようもないのだ。






「私も嬉しいですよ。まさか、こんなことになるとは夢にも思いませんでした....





....しかも、あんな熱烈な告白初めてですし」





「えっ....?」




伊野尾さんの顔を見るとほんのりと耳まで赤くなっている。



2人で見つめ合っているとお互いに吹き出した。





「なんか、全然カッコ良くなくてごめんなさい」



「そんなことないですよ。私にとってはキュンでした。フフッ」





ひとしきり笑った。こんなに幸せな瞬間ってあるのだろうか。

感覚がフワフワしていて心地よい。



あなたが隣にいてくれたら、俺はもうなんでも出来るような気がする。



俺は壁にぶち当たるとすぐ崩れてしまうような弱い男だけど、あなたがすぐ側で光になって導いてくれるから、強くなれる。









_____大切なあなたを守り、幸せにするために俺は全力を尽くす。










そう決意した。

47→←45



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (110 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
190人がお気に入り
設定タグ:有岡大貴 , 伊野尾慧 , Hey!Say!JUMP   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

トコロテン(プロフ) - コメントありがとうございます。これからも大好きな作品だと思ってもらえるように自分なりに頑張ろうと思います。 (2021年4月11日 10時) (レス) id: c29fd865d8 (このIDを非表示/違反報告)
涼芽 - この作品が大好きで、いつも学校終わりに楽しみにしてます! (2021年4月9日 22時) (レス) id: a4663d5dbf (このIDを非表示/違反報告)
トコロテン(プロフ) - 感想ありがとうございます。そう言ってもらえると自信に繋がります。ただ、このお話読んでくださってる方のほとんどだと思いますが、私も現在、また心が病み気味なのでしばらくは更新しないかもしれません。ゆったりお付き合いください。 (2021年4月7日 11時) (レス) id: c29fd865d8 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - はじめまして。トコロテンさんが書く作品、大好きで話が更新されると嬉しいです! 何度も読み返しています。これからも無理せず続きを書いてくれたら嬉しいです。楽しみに待ってますね。 (2021年4月7日 7時) (レス) id: 5307737ff6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:トコロテン | 作成日時:2020年6月8日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。