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その間にも、メンバーは伊野尾さんに促されて席に着く。
「何か注文されますか」
「お任せで一杯もらえますか？アルコール弱めの、そんなに甘くないやつで」
「僕、ジントニック飲みたいです」
「じゃあ、俺も知念と同じので」
「うーん、じゃあ僕はモヒートで」
「了解しました」
伊野尾さんはお酒の準備を始める。
「やーまちゃん」
「あ、圭人じゃん。気づかなかたんだけど」
「えーひどい」
圭人が眉毛を下げて山田に訴える。
当然山田以外は圭人と初対面だから２人のやり取りを見てポカンとしている。
「あ、紹介する。俺のカフェ巡り仲間。圭人だよ。年齢は俺と同じ歳」
「岡本圭人です。この店によく来る客で大ちゃんともここで知り合ったんだ。よろしく」
これを皮切りに人通り軽く自己紹介をした。
話が尽きず、いつの間にか全員に渡ったお酒を飲みながら時間を過ごした。
俺は会話には参加せず、ぼーっと彼らを眺める。
「すみません。こんなにぎやかになっちゃって」
「いえ、たまにはこうゆうのもいいと思います。それにしても、皆さん揃うとやっぱりオーラがキラキラしてますね。ちょっと緊張しちゃいます」
「いや、伊野ちゃんの方が美人だよ。僕、初めて見たとき、ビックリだったんだから」
「そ、そうですか？あまり言われたことないんですけど」
お世辞でもうれしいですと、いう伊野尾さんの言葉に嘘じゃないと知念が言い、その場にいた全員がそれに同意する。
いつの間にかメンバー全員伊野ちゃん呼びになって仲良くなっている。
特にいつもは人見知りの知念がグイグイ話しかけている。
待ってくれよ、俺だって伊野ちゃんって呼びたかったけど、タイミング逃して言えなかったんだぜ。
しかも敬語のままだし。
「ねぇ、伊野ちゃんの下の名前は？」
知念の問いに慧です、と彼女が答える。
「彗星の彗の下に心を付けて慧って読むんです」
「へぇーカッコイイ！」
初めて知った伊野尾さんの下の名前。フワッとした雰囲気からは想像できなかったが、素敵だし、とても彼女にピッタリだと思った。
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トコロテン(プロフ) - コメントありがとうございます。これからも大好きな作品だと思ってもらえるように自分なりに頑張ろうと思います。 (2021年4月11日 10時) (
レス) id: c29fd865d8 (このIDを非表示/違反報告)
涼芽 - この作品が大好きで、いつも学校終わりに楽しみにしてます！ (2021年4月9日 22時) (レス) id: a4663d5dbf (このIDを非表示/違反報告)
トコロテン(プロフ) - 感想ありがとうございます。そう言ってもらえると自信に繋がります。ただ、このお話読んでくださってる方のほとんどだと思いますが、私も現在、また心が病み気味なのでしばらくは更新しないかもしれません。ゆったりお付き合いください。 (2021年4月7日 11時) (レス) id: c29fd865d8 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - はじめまして。トコロテンさんが書く作品、大好きで話が更新されると嬉しいです！ 何度も読み返しています。これからも無理せず続きを書いてくれたら嬉しいです。楽しみに待ってますね。 (2021年4月7日 7時) (レス) id: 5307737ff6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トコロテン | 作成日時：2020年6月8日 14時
