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知念の黒目がちな瞳が俺を射抜くようにとらえる。
「は、俺？」
「あ、それ俺も気になる」
「有岡君のそういう話あんまり聞かないもんね」
脳内で一瞬伊野尾さんの笑顔が浮かんだ。
伊野尾さんは可愛らしいし、相手に寄り添えるとても素敵な人で.....
いや、でも俺は最近店に通い始めたただの客だ。
それ以上の進展はない。
「俺もいないかな。彼女大募集中。あ、高木誰か良い子紹介してよ」
へへへと薄く笑い、思っても無いことを言う。
「そっかー、大ちゃんもいないんだね。じゃあ、高木君以外は皆仕事人だ」
「雄也、皆にバレたからってあんまり惚気話聞かせないでよ」
「分かってるって」
「あ、そういえばこの前スタッフさんが.....」
何故だろう。同じ輪の中にいるはずなのに遠いように感じる。
知念の言葉がまだ耳に残り、伊野尾さんのことが頭から離れない。
“好きな人”か....
あれ.....自分にとって伊野尾さんの存在って何だ？
ただの行きつけの店のオーナーなのか？それとももっと特別な何かなのか。
学生の時に感じた甘酸っぱい恋のときめきとは違う。
言葉で上手く言い表せない。
彼女に対してのこのモヤモヤとした感情にどうしても名前がつけられなくて
俺はただビールを流し込んだ。
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トコロテン(プロフ) - コメントありがとうございます。これからも大好きな作品だと思ってもらえるように自分なりに頑張ろうと思います。 (2021年4月11日 10時) (
レス) id: c29fd865d8 (このIDを非表示/違反報告)
涼芽 - この作品が大好きで、いつも学校終わりに楽しみにしてます！ (2021年4月9日 22時) (レス) id: a4663d5dbf (このIDを非表示/違反報告)
トコロテン(プロフ) - 感想ありがとうございます。そう言ってもらえると自信に繋がります。ただ、このお話読んでくださってる方のほとんどだと思いますが、私も現在、また心が病み気味なのでしばらくは更新しないかもしれません。ゆったりお付き合いください。 (2021年4月7日 11時) (レス) id: c29fd865d8 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - はじめまして。トコロテンさんが書く作品、大好きで話が更新されると嬉しいです！ 何度も読み返しています。これからも無理せず続きを書いてくれたら嬉しいです。楽しみに待ってますね。 (2021年4月7日 7時) (レス) id: 5307737ff6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トコロテン | 作成日時：2020年6月8日 14時
