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仕事が終わり、メンバー全員で焼肉屋さんへ。
裕翔がドラマの打ち上げで行ったお店が良かったということで今回はそのお店に来ている。
「だー、もうあの人の話長いっての。撮影押しちゃったじゃん。今回だけじゃなくていつもだよ。やってらんない!この前なんか.....」
「まぁまぁ知念、落ち着いて」
ビールを一気飲みしたかと思うとダンッとジョッキを机に置き、今日撮影が押した原因であるプロデューサーへの不満を言い始めた知念。
いつもはこんなに早いペースで飲んでましてや酔ってしまうことなんて有り得ない彼が、少し頬を赤らめ、下っ足らずな口調で出来上がってしまっている様子は実にレアである。
裕翔はそんな知念にお水飲む?と言いながらも、あ〜もう可愛すぎる!とスマホを片手に甲斐甲斐しく世話を焼き、山田は黙々とカルビを焼き、高木はニコニコとその光景を眺めている。
俺はというと少しお腹が満たされて、ちびちびとお酒を飲んでたのにも関わらず、少し感覚がフワフワしているということは、どうやら今日のお酒の回りは早いということらしい。
ダメだダメだ、潰れてしまったら高木に全部後を押し付けてしまうことになる。
「あ、ちょっと席を外すね」
誰かから電話がかかってきたらしい高木は席を立ち少し離れたところで話し始めた。
会話の内容は聞こえないが時折フッと顔を緩ませ笑いながら会話をしている。
「なんか、楽しそうだね」
「あー.....そうだな」
お酒に強く、まだ全然酔っていない裕翔は冷静に分析する。
「仕事仲間.....にしてはフランクすぎるし、友達かな.....あ、もしかしてお母さんかも」
「ごめんね。途中で抜けて」
電話を終えたらしく、席に着いてビールを一口飲む。
「雄也、今の彼女?」
「ええっ」
酔っていたはずの知念が唐突かつどストレートに聞く。
え、高木彼女いんの?
「まぁ、そんなところかな」
少し不敵な笑みを浮かべる高木。
「はぁ!?」
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トコロテン(プロフ) - コメントありがとうございます。これからも大好きな作品だと思ってもらえるように自分なりに頑張ろうと思います。 (2021年4月11日 10時) (レス) id: c29fd865d8 (このIDを非表示/違反報告)
涼芽 - この作品が大好きで、いつも学校終わりに楽しみにしてます! (2021年4月9日 22時) (レス) id: a4663d5dbf (このIDを非表示/違反報告)
トコロテン(プロフ) - 感想ありがとうございます。そう言ってもらえると自信に繋がります。ただ、このお話読んでくださってる方のほとんどだと思いますが、私も現在、また心が病み気味なのでしばらくは更新しないかもしれません。ゆったりお付き合いください。 (2021年4月7日 11時) (レス) id: c29fd865d8 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - はじめまして。トコロテンさんが書く作品、大好きで話が更新されると嬉しいです! 何度も読み返しています。これからも無理せず続きを書いてくれたら嬉しいです。楽しみに待ってますね。 (2021年4月7日 7時) (レス) id: 5307737ff6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トコロテン | 作成日時:2020年6月8日 14時