アホ犬と男装御主人様！！ (ページ5)

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《第五匹》苺ならば何でも。ページ5

シュゥゥゥ～。

アホ犬の頭からは湯気(ゆげ)が立っていた。

しかも、烏丸(からすま)は超笑顔。

...何やっているんだ。あいつは。

「おい瀬川(せがわ)(A)ぁ～。お前斎藤(隼人)に連れられて来たんだろぉ？あいつの代わりに答えろぉぉ。」

「先生、いくら学年首席でも、それは無理！だって、それ超難関大学の入試問題って言ってたじゃん！」

　その烏間先生の無理難題に、ある一生徒の男子が反抗に出るも虚しく、烏間の元ヤン時に鍛えたメンチ...「あ"？」と言う声で萎縮し、黙らせられた。
　だが、そんなものは怖くないと言わんばかりに、Aは烏間をチラッと見て嫌そうに顔をしかめた。

「......やだと言ったら？」
「斎藤と同じ運命だぁ」

　それに、烏間はにっこりと、爽やかに笑う、が、背後の黒いオーラが威圧を放ち、生徒が『先生めっちゃ笑顔ぉぉぉぉおおお!!!!!!!!!』と、心の中で絶叫しながら震え上がった。

「ﾁｯ...。126分の81」

『烏間先生に舌打ちしたぁぁぁぁああああ!?!?！？』

「ﾁｯ。正解だぁ～。よく出来たなぁ。ほぉぅら、褒美(ほうび)にアｧメちゃんだぁ～。苺味ぃ、取っておけぇ。」

『舌打ち返したぁぁぁぁああああ!?!?つーか、アメちゃんって言い方可愛いな！おい！』

「...あざっす。」

『A/A君、苺味って聞いてなんかちょっと嬉しそう！てか可愛いすぎだろぉぉぉぉおおおおおおおおお！！！』

　言うまでもななく、そのやり取りはクラス全員の心がほぼ一致させましたとさ。