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《第二十三匹》ハンパねぇ ページ24

「え!?Aの!?しかも...メイド服ぅ!?」

◇◇◇

どもこんにちは。久し振りの俺です。隼人です。皆、忘れてなきゃいいけど...。

(ばあ)ちゃんが倒れたって言ったから、学校を休んでいったら、次の日には白州(しらす)学園祭の出し物が決まっていた。
コスプレ喫茶は、別にいいが、何故俺がコスプレ衣装を作らなきゃ...。

と思いながら、衣装のイメージ図と睨み合っていた矢先だった。
突然、ガラガラッとドアを開けた音がした。
って、河井?(《第二十匹》に登場)

「斎藤(隼人)君!これも宜しくー!」
「え?あ、お、おぅ」

そのイメージ図の紙を受け取って、みるやいなや驚いた。

「え!?Aの!?しかも...メイド服!?」
「そ、A君。早く見たいなぁ〜」

そう、驚いた事に、そこにはメイド服を着たAのイメージ図があった。
いや、似合うけど、さ?ほんと、驚く位。

「で、でもっ、Aは男だろ?何でメイド服?」
「分かってないなぁー。そ、れ、は。萌えだよ、萌え!」
「も、燃える...のか?」
「萌えるわよ」

なんかかみ合ってない気がするけど...。燃える、のか。髪ちりちりになるぞ?

「ま、A君が女子の部と男子の部、どっちともにも出るから。それで、って事でメイド服にしたんだよね」
「へー。んで、この耳なに?」
「ネコ耳よ。A君にぴったりだと思って」
「...それ、よくAが了解したな」
「買収」
「...聞かなかった事にする」

うん、聞いちゃいけない単語だった気がするよ。

「ちなみに、苺で?」
「いちめろの原料の苺、静岡の愛姫(あいひめ)で。取り寄せして貰ったのよ〜」
「そこまでしてやらせたかったのか!?」

恐るべし、Aのファンクラブ。

因みに河井はファンクラブの幹部だそうだ。
...なんだよ、それ。

「ま、そんな訳で宜しくね〜」

手を軽くあげ振りながら、もう片方の手で開けたドアから出て行く。
俺は「はぁ...」と溜め息をつきながら、そのイメージ図を見ていると、
 
「あっ」

河井が何かに気づいたように声をあげ、こちらを見た。

「何だよ...」

それは刹那のごとく。
耳元にカチャリと言う音が届くまでに、コンマ3秒だった。

「A君に出だししたら、この頭に穴あけるから」

それは、黒い笑み。そんな言葉が当てはまった。俺は、脂汗をダラダラと流しながら、

「は、はい」

......頷くしかなかった。

まぁ、涙を流さないだけ、立派だったと思う。

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作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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はっせー!!(プロフ) - はい!(*'▽'*)頑張ります!駄作ですけどねw (2014年2月3日 18時) (レス) id: ac4e363c4e (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(ユキウサギ)(プロフ) - ずっとこれ待ってましたァァ!!← これからも頑張って下さい! (2014年2月3日 17時) (レス) id: c8d0844819 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神 恭也 | 作者ホームページ:http://ma.yuden.heyano5ha5426  
作成日時:2013年12月31日 1時

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