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《第三匹》いちいちしつこい奴 ページ3

「あぁ、また今度な!」

そう言ってニッコリ笑う隼人は......






やはり馬鹿面(ばかづら)だった。

今度から犬じゃなくて馬と言った方がいいか?

ったく...。
にしても、『いちめろ』貰ったし、あいつの言う通りに授業出てやるか。

キーンコーンカーンコーン...

昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴る。

「......行くぞ、隼人。」

「えっ!?どこに!?」

「授業。お前が言ったんだろう?アホ犬。」

「まっまじか!?ってか、アホ犬って...。」

「...ん?バカ馬の方が良かったか?」

「いや、さっきみたいに隼人でいいじゃんか。」

「お前の事を一回でも名前で呼んでやった事、感謝しろ。」

「ねぇ?俺ら幼馴染みだよね?」

「......。」

そんな言葉を無視して教室に向かう中考えていた事は...。

...『いちめろ』コンビニに売らないかな。

これだけとは、誰も知らない。

◇◇◇

 5時間目。教室のある一点──いつもは誰も座っていない席。そこに教師含めて全員の視線が注がれていた。
 その沈黙の中、一番最初に口を開いたのは、国語の教科担任だった。

「......。何故ここに瀬川(A)が?」
「俺もこのクラスなんですけど?いたら駄目ですか?」
「え?あ、いや、授業に出るなんて珍しいなぁ〜と思って...。急にどうしたんだ?」
「...そこのアホ犬に連れられて来ました」
「え!?さ、斎藤(隼人)が?」
「ま、まぁ。多分...はい?」

ジャキッ

なんか後ろで銃構えた音がしたんだけど。

何で!?俺、何もやってないっ、つか、大丈夫だよね!?

「斎藤...ただの馬鹿だと思っていたが、意外とやる奴だったんだな...!!!」
「え?今、先生馬鹿って言った?ねぇ、馬鹿って言ったよね?」

「おぉ!隼人すげぇーな!ただの馬鹿だと思っていたのに!」

とか、ムカつく事言ったのは、俺の友達の慎也(しんや)だ。

「俺は、お前の事を見くびっていたんだなっ...!!!」

「いや!何でそれだけで感激してるんだよ!?」

周りの席の奴らが「ただの馬鹿じゃなかったんだな」と、俺の肩を叩いて涙ぐんできた。

...俺って、皆の目にはどういう風に写ってんの?

まぁ、そんなこなで午後の授業が始まった。

《第四匹》元ヤンには気をつけろ!→←《第二匹》あいつと俺



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作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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はっせー!!(プロフ) - はい!(*'▽'*)頑張ります!駄作ですけどねw (2014年2月3日 18時) (レス) id: ac4e363c4e (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(ユキウサギ)(プロフ) - ずっとこれ待ってましたァァ!!← これからも頑張って下さい! (2014年2月3日 17時) (レス) id: c8d0844819 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神 恭也 | 作者ホームページ:http://ma.yuden.heyano5ha5426  
作成日時:2013年12月31日 1時

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