アホ犬と男装御主人様！！ (ページ14)

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《第十四匹》いやぁ、火炙りって怖いねページ14

ー隼人sideー

「誰が女みてぇだ、だって？」
「A！？いつからそこにいたんだよ！」

後ろから声が聞こえたから振り向くと、そこにはAがいた。

A「さっきだ。ったく、しょうもねぇ話しやがって。...おい、黒縁。」

慎也(しんや)「ん？何？」

A「...そう言う話はやめろ。気分が悪くなる。」

慎也「あぁ。悪かった。すまない」

A「...後、アホ犬。」

隼人「んぁ？」

A「......死ね。」

隼人「いや！いきなり会って死ねってなに！？どんな無茶ぶり！？」

A「......。」

隼人「黙るなよ！！」

いや、もうその扱いには慣れたけどさぁ...。
やっぱり傷つくぜ。こんちきしょう。

慎也「まぁ、いいじゃねぇかよ。次、握力だろ？A、隼人、行こうぜ。」

隼人「あぁ。」

握力の測定器がある方...体育館の後ろ側の方に行こうとした時、チラッとAの方を見たら、体育館から見えるグラウンドの女子の体育の方を見ていた。

そんなAの肩に慎也が肩を組むようにした。

慎也「あれれぇ？いくら女子っぽいとは言え、やっぱり男だなぁ。...しょうがねぇ、俺のエ●本貸してやるよ。どんなのがいい？やっぱ、巨乳か？」

そんな事を言ったら、Aの肩がピクリと動いた。

直感的にやばい。と思った。何故なら、昔俺がエ●本を偶々部屋の隅に隠そうとしていた時、あいつが部屋に入って来た時の事を思い出したからだ。

そう言えばあのエ●本、慎也のだった。

隼人「お、おい。慎也。それは...。」

A「...ゎ。」

そこまで言いかけたがもう遅かった。

A「ワァァァアアアアア！！！！」

男にしては少し高い声で悲鳴を上げ、慎也に一本背負いを喰らわしていた。

......そう、Aはそう言う類いが苦手なのだ。

因みに、あの時慎也に借りていた本の末路は、まずギッタンギッタンに切られて、油をそそがれ、魔女狩りのごとく激しく燃やされた。

....あの光景は悲惨だったなぁ。

Aが我に帰った時には、慎也はもうご臨終なさっていた。

慎也「いや！まだ死んでねぇよ！！」

そう言った後、慎也は気絶した。

そんなこんなで流石に罪悪感からだろうか。Aは、慎也を保健室に連れていった。

...大丈夫かな。あの組み合わせで。