紅一点ちゃんは男の子に間違えられた経験アリ。パート4！

いのちゃん、 お願いです ページ15

『伊野尾さん、次は…目線下にお願いします』


伊「はーい」




なんか……





伊「あ、Aー」





私の姿を捉えると、
顔の横でひらひらと手を振るいのちゃん。




なんか…





伊「…Aー？」




かっ……


かわ…………





「あ、あぁ…いのちゃん…」





力なく手を振り返す。





なんか、さ。


最近、私ちょっとおかしいのかも。





「うーん………うーん…」





楽屋でも誰とも話さずひとりで悩んでる始末。



いのちゃんを見るとなんか、ドキッとするというか…





知「ねえ、Aどうしたの？」


有「……あれは恋だな(キメ顔)」


知「ちょっと。テキトーなこと言わないでくれる？」


有「…本人に聞くのが一番早いから！
Aー、なんかあったー？」


「…え、え？」





急に声をかけられて肩を揺らして驚いてしまった。


びっくりしすぎでしょ、私…笑




声の方を見ると大ちゃんと侑李と目が合った。



…ふたりなら分かってくれるかも。




ふたりの近くにいき、声をひそめて話し始めた。





「ちょっと、私がおかしいのかもしれないんだけどね…」




なんだなんだと身を乗り出すふたり。





「最近、いのちゃん…」





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