花と雷が交わる時

弐拾伍 冨岡義勇 ページ27

私が蝶屋敷に戻って少し経った頃、しのぶ様がお館様に呼び出された

どうやら"那田蜘蛛山"というところに十二鬼月がいるらしい

でも私が引っかかったのはそこではない
"新人の癸の隊士達"もそこへ向かったらしいという事

新人の癸の隊士達は絶対私やカナヲの同期だ。
そこに十二鬼月…
私達は急いで向かった

しのぶ「今回は冨岡さんも一緒です」

義勇「…」

冨岡様…会った事はあるが話した事はない
まずこの人喋るのだろうか((

しのぶ様は二手に別れようと言ったので私はしのぶ様の方へ行こうとした

すると

しのぶ「あ、Aは冨岡さんの方へお願いします(*๓´˘`๓)」

A「え、な、何故ですか？」

しのぶ「もし怪我をした時治療できるのは私とAだけですのでね…まあ怪我はしないでしょうが念の為」

A「わかりました。ご武運を」

私達は二手に別れ冨岡様について行った
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にしても…

会話がない、無さすぎる。
二人きりで無言はかなり辛い

A「あの… 冨岡様？」

義勇「…なんだ」

喋った!!

A「闇雲に探すより良い方法があるのですが…」

義勇「…」

冨岡様が足を止めたのを確認して私は呼吸を使う

A「霊の呼吸 壱の型 魂源感知」

義勇「…!!」

探せ 探せ 鬼の居場所を…

A「…見つけました、あっちです」

義勇「…わかった」

私達は再び走り出した
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義勇「…おい、A…と言ったか？」

A「はっはい!？」

いきなり呼ばれ吃驚した。

義勇「先程の呼吸法はなんだ」

A「霊の呼吸と言います。先程の技は呼吸を使い精神を研ぎ澄まして魂の場所を捉えるのです」

義勇「…そうか」

…それだけですか(◎-◎)

義勇「鬼が見つからず苦労していた、助かった、ありがとう。」

A「…!! い、いえ」

あ、あの無表情で喋らない水柱様(しのぶ様からの情報である)…

少しだけだが…


笑った…
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大正コソコソ噂話
柱の方々の情報はしのぶさんから得ています。そしてよくカナヲとその事についてお喋りしています

その情報が正しいのかどうかは知りませんがね…

弐拾陸 十二鬼月→←弐拾肆 蝶屋敷

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