花と雷が交わる時

壱 出会い ページ2

私の母は体がとても弱かった

私を妊娠したと分かった時とても嬉しそうだったがとても辛そうだった。

そして私が産まれた時、母は亡くなった。
私は母の寝た顔しか見ることができなかった。
とても安らかだった。

それからというもの、父は母が亡くなったショックで酒に溺れ暴力を振るうようになった。
初めは私がかなり小さかったため殴られることはなかったが、2歳になると私の体は痣塗れになった。
泣くともっと殴られるため、私はどんな時でも笑うようにした。そうすれば父は気味悪がって殴るのをやめるからだ。

辛くても 苦しくても 泣きたくても
ずっと ずっと 笑っていた。

そして5歳になった。よくここまで生きて来れたなと自分でも感心する
だが父はそんな私を人買いに売った。
酒に金を注ぎ込んだのであろう。うちにはもうお金はなかった。だから売ったのだろう。

私は悲しくはなかった。ついに解放される。

でも少しだけ寂しかった。母との縁がぷつりと切れたからだ。

人買いに縄で腹の辺りを結ばれて歩いていた。
すれ違う人たちには気味悪がられた。ずっと笑っていたからだ。


少し歩いたところで人買いの人が止まった
何故だろうと思い前を見るとそこには蝶の髪飾りをした二人の美しい女性が立っていた。

髪の長い蝶の髪飾りを二つつけた方の女性が私に近づいてきた。

？1「こんにちは」

貴方「…」

私は黙り込んでその顔を見ていた。
とても美しかった。

とても母に似ていた。

？1「あなた…とても可愛らしいわね！ウチにこない？」

この人は何を言っているのだろうか。
こんな痣塗れの私を可愛いと。
でもこの人からは嘘をついている時の嫌な音がしない。
真っ直ぐな澄んだ綺麗な音が聞こえた。

人「お…おい！コイツとこれ以上話するんなら金払いなっ！」

？2「お金…これで充分でしょうか？」

そう言うと蝶の髪飾りを一つつけた方の女性がお金を人買いの手のひらに叩きつけた。

人「いっってええええ！！！！」

そして私に繋がれていた縄を持ち私を連れて走った。
その時私は思った。この人たちと一緒なら、私は変われる。


区切れいいので次いきます！

弐 名前→←人物紹介

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

天麩羅

ラッキーカラー

あずきいろ

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