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お仲間さんです。 ページ4

「今日も暑いですね...」


「ええ。やはりこんな日はスイカに限ります。」



縁側に座りながらお兄様とスイカを咀嚼する。ミーンミーンと絶え間なく鳴き続けるセミは、今でこそ耳に響くが夏の終わりになると切なくなるものだ。



チリン、と風鈴が鳴った。そよそよと吹く風にまどろんでいると、コンコン、とノックが聞こえた。



「日本ー!」



「...おや、この声は。」




よっこらせ、とお爺さんの様な声で立ち上がったお兄様と共に私も腰を上げた。

















「イタリアさん、ドイツさん、お久しぶりです。」


「久しぶりー!Aちゃんはお正月以来だね!」



「急に押しかけてすまなかったな...」



「とんでもないです!どうぞ上がってください。」




ドイツさんとイタリアさんに部屋を案内し、二人並んで座った真向かいにお兄様が座る。その隣は私だ。



「私、お茶入れてきます。」


「ええ、お願いします。」




スイカも切っていこうかなと考えながら廊下に出ると、部屋から楽しそうに談笑する声が聞こえて微笑ましく思った。

















「どうぞ、良かったらスイカも!」


「わー!ありがとう!」


私が持ってきたスイカを目をキラキラさせながら見つめるイタリアさん。



「イタリアやドイツでもスイカは食べるんですか?」



冷えたスイカを食べながら尋ねる。



「ああ、普通に食べるぞ。日本産の方が旨いけどな。」



「俺んちでも食べるよ!でも日本ちのより横長で味が薄いんだよ。」



こーんなん、と手でジェスチャーをするイタリアさんの話に、思わず感嘆の声が漏れた。



「ふー、日本ちは涼しいや。」

「そうですか?」



「うん!」



ふふ、と微笑んでお兄様と二人を眺める。シャクシャクとスイカを食べている姿は私が言うのもなんだけどとても可愛らしかった。
















「じゃーね日本、Aちゃん!」



「邪魔したな、たまには俺の国にも来てくれ。」



「はい、是非。」



「さよーならー!」



姿が見えなくなるまでブンブンと手を振った。








 








 
気づけば時刻は既に午後7:00。




「花火でもやりますか。」




「やりたいです!」





日本の夏が一番ですね、お兄様。

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コナツ - コメ失礼します。枢軸or世界会議、もしくは芋兄弟をお願いします。 (2015年11月27日 22時) (レス) id: 5531cb72ab (このIDを非表示/違反報告)
yu - 英普日領さん» そう言っていただけて本当に安心しました!キャラの良さを出せているか自信がないので...受験終わるまでお待ちください〜(;_;) (2015年1月13日 0時) (レス) id: 122b6a1981 (このIDを非表示/違反報告)
yu - マカロンさん» ありがとうございます〜!したの通りなんですが、良ければ応援お願いいたします! (2015年1月13日 0時) (レス) id: 122b6a1981 (このIDを非表示/違反報告)
yu - 俺様次男様☆さん» ありがとうございますとっても嬉しいです!携帯電話使えくなくて更新できませんでした。受験が終わったら絶対に戻ってきますので待ってていただけると嬉しい限りです... (2015年1月13日 0時) (レス) id: 122b6a1981 (このIDを非表示/違反報告)
英普日領 - 夢主ちゃん可愛すぎです!眉毛も爺もかっこいい(>_<) (2014年12月31日 18時) (レス) id: 1f49fb2272 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yu | 作成日時:2014年7月21日 9時

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