ハンガリーさんです。 ページ16
「んー...」
赤、青、黒。色とりどりのかんざしを目の前にかれこれ数十分。手に取っては戻し、取っては戻しを延々と続けていた。
「これ、お小遣いです。」
今朝唐突に手渡された数枚の野口さん。いつも頑張っていますからご褒美です。そう言って微笑んだお兄様に最初は遠慮したが、頑なに押し付けてくるその紙幣と気迫に、ありがとうございますと言わざるを得なかった。
せっかくだからと思いお金を手に足を運んだのは馴染み深いかんざし屋さん。この時代に珍しいこのお店は、店主さんの愛想もよく優しいので未だに多くの人から愛されている。
「この色がいいと思うわ。」
「え？」
数々のかんざしから、黒と深い赤がグラデーションのように混じり、キラキラと銀箔が散りばめられたそれを手に微笑む女性。
「私はハンガリーよ。プロイセンから話は聞いてるわ。Aちゃんよね？」
「！は、はい、Aと申します...ああ、プロイセン様のお知り合いなんですか！」
ハンガリーと名乗るその人は金色ともクリーム色とも取れないふわふわとした髪を揺らし、大きな目を細めて笑った。
「突然ごめんなさいね。ただ、プロイセンが面白いやつに会ったぜーなんて喜んでいるものだからどんな子なのかなーって思って...なによー写真より可愛いじゃない！」
そう思えばいきなり目を輝かせて笑ったハンガリーさんに、思わず目を瞬かせる。
「あ、あの、」
「とりあえずこれ買ってお茶でもしましょうよ！」
あれよあれよと言う間にそのかんざしを店主さんに持っていき、和紙でできた袋をぶら下げて戻ってきたハンガリーさん。
「私達気が合うと思うのよね。」
「そうですか...?」
いまいちそうは思えないけれど、言葉を濁して曖昧に頷けば、そうに決まってるわよ、とまた優しい顔で微笑んだのだ。
...
お兄様、今日は嵐のような方に出会いました。
...
更新停止ごめんなさい。受験生なので大目に見てやってほしいです...(´･_･`)
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コナツ - コメ失礼します。枢軸or世界会議、もしくは芋兄弟をお願いします。 (2015年11月27日 22時) (
レス) id: 5531cb72ab (このIDを非表示/違反報告)
yu - 英普日領さん» そう言っていただけて本当に安心しました！キャラの良さを出せているか自信がないので...受験終わるまでお待ちください〜(;_;) (2015年1月13日 0時) (レス) id: 122b6a1981 (このIDを非表示/違反報告)
yu - マカロンさん» ありがとうございます〜！したの通りなんですが、良ければ応援お願いいたします！ (2015年1月13日 0時) (レス) id: 122b6a1981 (このIDを非表示/違反報告)
yu - 俺様次男様☆さん» ありがとうございますとっても嬉しいです！携帯電話使えくなくて更新できませんでした。受験が終わったら絶対に戻ってきますので待ってていただけると嬉しい限りです... (2015年1月13日 0時) (レス) id: 122b6a1981 (このIDを非表示/違反報告)
英普日領 - 夢主ちゃん可愛すぎです!眉毛も爺もかっこいい(>_<) (2014年12月31日 18時) (レス) id: 1f49fb2272 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yu | 作成日時：2014年7月21日 9時
