【APH】世界の皆さんとほのぼの暮らしてみませんか？【長編】

お見舞いです。 ページ11

「...す、すまねえある...ゴホッゴホッ」


「そんなお気になさらないでください。」



私が今いるのは中国さんのお家。お兄様から今どうしても手が話せない仕事があるからと電話を頂いて一人でやって来た。


中国さんの姿を見たときは驚いた。経済難で少し弱っているのは知っていたけれど...咳をしている中国さんにお水を渡す。



「はー...Aが来てくれて助かったあるよ、うちの家の者は気が全然きかねえある！」


「いえいえ、中国さんにはいつもお世話になっていますし...早く良くなるといいんですけどねえ」



困り顔で中国さんを見ていると、突然後ろから大きな音が聞こえた。振り向くとそこには煙の中ヒーローのように立っている.....



「アメリカぁぁあ！！ドアはそうやって開けるもんじゃねえある！静かに開けるよろし！」


「HAHAHA!知らないのかい中国！ヒーローはこうやって登場するものなんだよ！」



HAHAHAと笑いながら青筋を立てている中国さんに近付くアメリカさんに、申し訳ないですが少し馬鹿なんじゃないかと思った。


「WAO！凄い熱じゃないか！」


「たぶんさっきより上がったあるよ...お前のせいで」


「もー、何してるんだよ中国！そんなんじゃ国としてやっていけないZO!」


「あ、アメリカさ....」




フルフルフルと拳を握り締め、ついに「出てけあるー！！！」と中国さんの怒号が飛んだのにも関わらず未だに笑い続けるアメリカさんを、やはり馬鹿なんじゃないかと思った。





(Aと二人きりだったのに...アメリカ許さねえある)




当分中国さんの熱は治りそうにありません、
お兄様。

ドイツさんとお散歩。です。→←向日葵です。

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