【APH】世界の皆さんとほのぼの暮らしてみませんか？【長編】

プロローグです。 ページ1

「お兄さま！」


「ああ、A...どうしました？」




笑顔でかけよってきた妹に思わずこちらまで笑みが浮かぶ。



「スペインさんが今度俺んち泊まりに来いって！」



「...スペインさん？」



まだAはできて数十年しかない弱い国。今は私が政治経済、軍事など全て請け負っている。



「はい！先程電話がかかって来て...」


「駄目です！」


「何でですか！」


「植民地にでもされたらどうするんですか！？」


「されませんよ！」


「そんなこと分かりません！あの方は信用できないです！」



「大丈夫ですって！」




「せやで日本！いきなりそんなことしたら嫌われてしまうやんか！」



「...え？」



どこかから聞こえてきた妹ではない声。それは明らかにスペインさんのもので。スペインさんだー！なんて横ではしゃいでるAを横目に神経を集中させる。




「...ここだ！」



ザンッと天井が切れ、木の破片と共にスペインが落ちてくる。



「うおおおお！？あっぶな！いきなり刀振りかざすとか駄目やで日本！俺死んでまう！」



「大丈夫ですよ、たぶん。」


「何やその根拠のない自信どっから来るんや！」



腰にさした鞘に刀を収める。ああ、後で天井を修理しなければ...




「なーあー日本ー！Aちゃん俺にくれ！」



「駄目です！絶対に！」



・



・



・





「あ、もしもしイギリスさん。Aです。はい、あ、やっぱり問題になってますか？ええ。今私のお家におりますので..ええ、よろしくお願いします。」




チンっと受話器を置き、未だに子供のように言い合う大国二人を見つめた。



数分後、イギリスさんが迎えに来ることをスペインさんはまだ知らない。



落ち着いてください、お兄様。

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