彼氏がいない歴=年齢の私がW学園に入学!?【ヘタリア】

31day*【過去編】 ページ31

『あ…あの…!指から血が出てますよ…!!これ良かったら使って下さいっ…!』

裏返りそうな声で一気に言葉を吐くと同時にカバンのポーチからありったけの絆創膏を取りだし投げつけた

「…!?」

予想外の行動に戸惑ったのか、突然大声を発しながら大量の絆創膏を投げつけてきた変人に驚いたのか、肩に置かれていた重たい手が一瞬軽くなる


その隙に私は一気に走り、来た道を引き返す

振り向きもせず、ただただ走った

きっと走るフォームは汚いだろう

どう思われようがいい。

フォームうんぬん可愛さなんて二の次だ



……もしかしてこれがモテない理由なんじゃね?


そんなことを思いながら私は息苦しい狭い道を抜けた








次の日…
『…うう…』
キヨ「どうしたの…？」
『全身…筋肉痛…』
キヨ「なんでそんな急に」
『…昨日HANDCLAP全力で踊って…』
キヨ「」

本当はキヨが言ってた怖い不良から全力で逃げたからなんて言えない…

私は顔を机に突っ伏したままため息をこぼした


「ねぇ、あれって…」
「やっぱり…！？」
「どうする？先生呼んだほうがいいんじゃ…？」

急にざわざわと騒ぎ初め、なにかと思い顔を上げると窓際に人が集まっている

『…？』

私は痛い体にムチをうちその人混みの中にはいる
『どうしたの？』
「あ、あれって…」

私はクラスメイトの一人が窓から校門あたりを指差す

『…？』

私は窓越しに指さされた指先の向こうを見ると…

『…………！？！？』


そこには…






『な、なんで…』



“昨日の人”が立っていた

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