ヘタ鬼 〜Gradirei scappare〜

【１７６】　言いだしっぺの法則 ページ43

「って事なんだけど…」

ざっと簡単に説明されて、少しは内容知っていた僕は
まだ理解できるレベルだけど、他の皆は衝撃が大きすぎてそれどころではなさそう
そんな僕も結構驚いてるんだけどね

「…皆大丈夫…？」

まったく反応を示さないことを不審に思ったのか
近くにいたルートをツンツンしたりして遊んでいる
ルートは完璧にキャパオーバーにおちいっている
他も意識がとんでいってたりする

『あー･･･フェリ、ちょっとついていけてないだけだから気にしなくていいよ』

苦笑いしながら言うとフェリはツンツンをやめることなく
「いきなりは難しかったかな…」とうーんと考えながら呟いた
どうしたものか、考えているとフェリに話しかける声が聞こえた

「そうだフェリシアーノちゃん。起きたばっかなのに一気に話して疲れただろ？」

「あ、そうだよフェリシアーノ。休んどきな」

意識が戻ったのかギルに続きフランが休むように促していた
他は未だに意識が飛んでいる
あっ、ルートの魂抜けていってる

「え、でも…」

納得がいっていない感じだったので

『言う通りだよーフェリ。これからの事も考えなきゃいけないし、
動くのは休んでからでもいいと思うよ？』

そう言い笑うと、そうだねと笑い返してくれた
なんか久々にフェリの笑顔を見た気がするなー

「全員の意識が戻るまで暇だし、休憩がてらフェリシアーノが寝てる間に何があったか説明するか」

・・・・・

『いや、何でフラン説明しないん！？』

ビックリしすぎて大声出しちゃった

「え、お兄さんが説明するの？」
「は？完璧お前だっただろ」
『言いだしっぺの法則でしょ』
「いやいやいや、誰よりも知ってるのはAちゃんでしょ！？」
『うっ、そうだけど…』
「そういえば、たしかにな」
『え、ギルは僕の味方じゃないの！？』
「わりぃ、俺様に飛び火されたくないし」
『ギルったら正直！』
「そんなところに痺れない、憧れない！」
「何でだよ！！そこは痺れろよ！憧れろよ！」
『やだーギルったら』
「ギルってば不憫ｗ」
『普憫でしょｗ』
「やめたげてｗ」
「…あーそうかそうか。A、お前が説明しろよ？フランシスも覚えとけ」
『えっ』
「うわっ、やばい。怒った」
「あ？なんか文句あるのか？」
「『ごめんなさい』」

こうして僕はフェリに説明をし、フランと一緒に説教をうけました
フランはジャーマンスープレックスされてました
…フェリに終始冷めた目で見られてた辛い



〜続く〜

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