ヘタ鬼 〜Gradirei scappare〜

【１７５】　夢のお話 ページ42

……気付いたら俺は辺り一面真っ暗闇の所にいたんだ
一人で寂しくて、ここが何処かも分からなくて、どうすればいいか考えていたら
こっちだよって声が聞こえてきた
声がする方を向いても、そこには闇しか広がっていなくて…
甘い言葉に心が揺らいじゃって、そっちに行こうとしたんだよ
でも、引き止める声が聞こえて、その声に従ったら今度は一面お花畑にいたんだ

え？その声は誰なんだって？
早まらないでよー今話すからさ

で、お花畑にいることに驚いてたら俺を呼ぶ声が聞こえたんだ
…そう、フランシス兄ちゃんとかは気付いてるかもしれないけど
神聖ローマだったんだ

ん？神聖ローマが誰か分からない？
んー何て説明したらいいんだろう…ルートの前に存在してたんだけど…
ルートも話では聞いてるよね？まぁ、俺小さいころに仲良くしてたんだよ
あ、話それちゃったね

でも、成長しててね。大人の姿だったんだ
すごいルートにそっくりなんだよ。…さっきは間違えてごめんね
それでね、ここは俺の願いが叶う場所だって聞いたんだよ

その後ついて来いって言われたから行ったら、そこにはギルに菊、Aちゃんがいたんだ
そのまま館に入って行ったんだよ
変だと思ったよ？何でルートがいないんだろうって
でも神聖ローマが代わりになっているのかもしれないなって思って
焦っても仕方ないから俺はこの世界でのルールを聞きながら進んだんだ

ルールが何かって？
この世界では俺の思い通りになるってこと
ただし生死に関することはダメなんだ

他にはこの世界は今回の世界であること
でも、その時の俺は記憶が曖昧になってて、どうなるか忘れてたんだ
今考えると同じ様に進んでいって順調だったんだと思う
兄ちゃん達とも合流して別館も見つけて…そこまでは良かったんだよ
その後、おもいもよらない事が起きたんだ
アーサーが図書館であの怪物…あ、トミー？を倒して代償に視力を持ってかれるはずが
倒す事が出来なくて、見えないアーサーは…そのまま……

そこで俺は全てを思い出したんだ。今までの世界であったことを
俺がどうしてここにいるのかを

俺帰らなきゃ。皆が待ってるからって言ったら
やっと気付いたな。ちゃんと帰れるな？俺が助けれるのは今回だけだ
周りを頼れ。俺はいつでも見守っているからって
そしたら突然辺りが真っ白な光に包まれだして
あ、弟達によろしくとも言ってたかな？

まぁ、そうして気付いたら戻ってきてたんだ
はい、話終わり！



〜続く〜

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