ヘタ鬼 〜Gradirei scappare〜

【１７３】　今後 ページ40

ものすごい勢いでロヴィとアントが魔法陣から飛んできてすぐ

ド「今後俺達は、何に重点を置く？」

今後についての会議を開いていた

日「それは……」


プ「それが決まらなくて、停滞してるんだろ？」


日「やることは沢山あるのに何から手をつければいいのか分からない
　 何を優先すれば…いいんでしょうね」


中「ロヴィーノ達はAのおかげで戻ってきたあるが」


ロ「アーサー君の視力とか、フェリシアーノ君とか」


ﾛﾏ「ヴェネチアーノ…」

ロヴィはフェリの近くに寄ると、悲しそうな表情で頭を撫でた

日「あ、あの…。ロヴィーノ君」


ﾛﾏ「あ？何だよ」

撫でる事は止めずに顔だけ振り返る

日「ロヴィーノ君のお体には何も影響ありませんでしたか？」


ﾛﾏ「……。あったぞ」


ス「ほんま大変やったなぁ」

アントはロヴィの方をチラッと見て苦笑いし
ロヴィは気まずそうに顔を背けた

菊は二人のその様子を不思議そうに見つつ

日「…大丈夫でしたか？」


ﾛﾏ「あぁ。何か分かんねぇけど、ギリギリの場所で
　 誰かが助けてくれたみてぇでさ」


フ「誰か、って？」


ﾛﾏ「…さぁな。顔が見えなかったから分かんねぇ」

ロヴィを助けてくれたのも、きっとあの子だと思う
誰も声を発さないでいると

ﾛﾏ「……ん？なんか顔に汚れが」

フェリの顔を見て汚れが付いている事に気が付いた
それを聞き、菊が近付いてくる

日「倒れた時についたのでしょうか。確かハンカチが……」

そう言い、ハンカチを懐から出そうとした時

日「！？え？」

フェリの手がピクッと動いた
あまりにもわずかな動きだったから
近くにいた菊しか気付く事はなかった

ド「どうした？」

ルートが不思議そうに聞いてくる
今は質問に答えてる余裕はない

日「フェ、フェリシアーノ君？」


プ「おい、どうしたんだよ」


日「フェリシアーノ君！！フェリシアーノ君！」

突然フェリの名前を叫びながら体をゆすり始めた
すごく焦っている様子だ

ド「ほ、本田？」

ルートが菊の様子に戸惑いながら止めようと近づいていく

その時



〜続く〜

【１７４】　復活→←【１７２】　救出成功

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す