ヘタ鬼 〜Gradirei scappare〜

【１６４】　敵が一人って決まってましたっけ？ ページ31

《ｶﾞﾁｬｯｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｯ》

ドアノブをいくら回しても鍵がかかっているかのように開かない

あ(な、なんで開かないの！？鍵なんか付いてないはずなのに！！)


日「アーサーさんっ！！！」

その時、菊とギル、ルートが入ってきた

あ(っ！！あ、あれ？今菊達が入ってきたって事は…
　 まだフェリは無事なはず！早く開けなきゃっ…！)

《ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｯ》

プ「お、ここに居たのか。その様子じゃ、一件落着したか？」


日「まさかあの敵を倒されたのですか！？お一人で！？」

菊は一緒に戦って強さを分かってるからこそ
余計に驚いている

その間もアーサーはずっと菊達を見ない

ア「無茶するよ全く。でも、ようやくこの部屋も安心して探索できるぞ！」


日「え？何故ですか？」


ア「そりゃあ、ここを徘徊していた敵もいなくなったし…」

アルは支局当たり前のように言う
菊はそれに対して反論した

日「敵って、一体だけ…で確定してましたっけ？」


ド「おい。フェリシアーノはどうした？お前を追って行ったはずだが…」


ア「フェリシアーノなら、俺の眼鏡を探しにあっちの部屋へ…」

そうアルが言ったと同時にさっきまで開く気配がなかったドアが開いた

あ『わっ！？』

突然開いたため前のめりに倒れこんでしまった

《ﾄﾞｻｯ》

あ『あいたたた……。ってくらっ！』

電気が消えているので、ドアからの光しか入ってこない
自分の影が地面にうつる

あ『電気電気…』

《ｶﾁｯ》

電気をつけると真っ先に目にうつるのはフェリの倒れた姿
体に目立った外傷はないが息をしていない

あ『―――！！！フェリ！！！』



〜続く〜

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