ヘタ鬼 〜Gradirei scappare〜

【１４０】　ナイスでーす ページ4

日「は！？」

気付いたらそこは、見慣れたルート城の中だった
アーサーが魔法で呼び戻してくれたのだ

ｲｷﾞ「ほら見ろ！！！やっぱり出来たじゃねぇか！」


フ「お〜これは凄いじゃん。お兄さんもビックリ！
　 急に呼び戻して悪かったな。取り込み中だった〜？」

目の前には得意気にしているアーサーと
驚いた顔をしているフランシス

あ『いやむしろ遅いぐらいだったよー。もう少しで死ぬ所だったんだから』


ﾛﾏ「！？た、助かった…のか！？何で急に！？」

おうおう混乱しているねチギチギ君よ
事態を把握できていない他３人はキョロキョロ周りを見回していた

ｲｷﾞ「いやさ、４階探してたら魔力の塊見つけてよ。
　 推測するに、たぶん過去の俺が残していったヤツだと思うんだ。
　 経緯は解んねぇけど、そのお陰でまた少し魔力が戻ったんだ。
　 フェリシアーノ達はお前等が戻ってこないって心配してるし、アルは何か拗ねてるし」

誰のせいでしょうね？

ア「別に拗ねてなんかないよ…」

いや、後ろ向いてる時点で

拗ねてるアルと感心しているイヴァンもいる

ロ「せっかくだから、大技披露してやるぞって話になって、
　 それでそのまま、君達を強制送還してもらったんだ。すごいね〜」


ア「強制送還とか止めてくれよ！！！される側はたまったもんじゃないんだぞ！？」

アルは過去での強制送還で相当ショックを受けているからなー
過剰に反応するんだろうね

カ「アル？どうしたんだよ。さっきから君らしくないじゃないか」


イ「アルフレッド。少し休もうよ？あ、ほら！服に血が付いてるじゃん！
　 せっかくだからお風呂…」

指摘通り服に点々と血が付いている

ア「これ、アーサーが魔法かけてきた時の…」


イ「あ……えと、そ、そっか。
　 飛んできちゃったんだね。出血すごかったし…」

優しさが裏目に出るとはこのこと
フェリ頑張れ。超頑張れ！

ｲｷﾞ「は？」

いきなり自分の名前を出されて、しかも出血がとか言われたら
誰でも意味がわからないだろう

ド「……。フェリシアーノ。風呂に入ってこい。良い気分転換になる」


イ「う、うん。そうだよね。アルフレッドも行こう。
　 俺、向かいのシャワー使うし少し落ち着こうよ！」


ア「……。あぁ」

フェリは暗くなったアルを連れて風呂へと行った




〜続く〜

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