ヘタ鬼 〜Gradirei scappare〜

【１５８】　冷静大事 ページ25

フェリ達sideへ移ります


イ「マシュー、落ち着いて！アルフレッドも、何言ったんだよ！」


カ「……何で話してくれないんだよ！
　 僕じゃダメだって事？役立たずだから！？」


ア「違うよ！！そういう事を言ってるんじゃない！」


カ「眼鏡っ…いるんだろ！？
　 軽い気持ちでかけているものじゃない…それくらい分かってるよ！！」

二人共、頭に血が上りすぎて冷静な判断ができていないようだ

日「すみません。私が拾い忘れてしまって…」


ア「自分が落としたモノくらいは自分で拾いに行くよ！
　 敵にだって目がある。俺の所有物だって分かるし
　 もしかしたらそれを盾に、狙われる可能性も…」


カ「だから僕が君の代わりになるって言ったじゃないか！
　 見てよこの顔！！そっくりだろ？
　 敵だって絶対に騙される！君は怪我をしているんだ！
　 だから僕が囮になれば…」

正直な話、ピアノの部屋で目の前にいても気付かれなかったマシューなら
無事に取ってこれると思わなくもない

ア「それをいい加減にしろって言ったんだ！！
　 俺は何度、君を失えばいいんだよ！！！！」


カ「そんなの僕だって同じだ！！最悪だよ君！
　 敵は僕の事視界に入らないから放って置いてくれって言ったのに！！
　 馬鹿みたいに前に出て庇ってさ！！！」


イ「アルフレッドいい加減にしろ！！！」


ア「っ……！！」

フェリの声でアルは正気を取り戻したようだ

イ「マシュー、さっき過去に飛んだ世界でアルフレッドがやられちゃったんだよね？
　 それで焦ってるんでしょ？」


カ「……」


イ「アルフレッドも、今回の事と……それから、時計を壊した時に
　 沢山、色んな人がいなくなったんだね」


ア「…あぁ」

お互いがお互いの事を思っての事なのに空回ってしまっただけだ
言い方を変えればいいだけの話

日「時計…。
　 地下でアーサーさんと、３人で壊した時の事ですか？」



〜続く〜

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