ヘタ鬼 〜Gradirei scappare〜

【１５４】　おそロシア ページ21

《ﾌﾟﾙﾙﾙ》


イ「あ。電話俺かな？」

きっとあの方からだ！
てことは、女子グループがとうとう動いたか

リ［こんにちは。イタリアさん。リトアニアです］

電話の向こうからリトの声が聞こえる
なんかものすごく久しぶりな気がするよ

イ「ヴェ〜！久しぶりだねー」


あ『リトちゃんやっほー！』


リ［だからAさんその呼び方止めて下さいよ！］


あ『可愛いからいいじゃない？』


リ［俺は男です！］


あ『気にすんなって！』


イ「そっちは大丈夫？」


リ［はい！なんとかやってます。ところで、ロシアさん居ますか？］


イ「え。ロシアの携帯って繋がらないの？」


リ［はい。外からだと、誰がかけても繋がらなくて…。
　 そっちからも、こっちからもダメみたいなんです。
　 館にいる、ロシアさん以外の方に電話して繋いでもらうって感じなんですよ］

なんでイヴァンの携帯にだけ繋がらないかは
ここにいる誰にも分かることではない
謎だよね

イ「そ、そう……なんだ。イヴァン。リトアニアから電話だよ」


ロ「え〜？今忙しいのに…。しょうがないな〜。
　 ごめんねフェリシアーノ君。携帯借りるね」

一瞬イヴァンが黒い顔をしたような気がした
バルト三国にはほんと鬼だな

イ「ううん。俺は、別に……」

フェリが若干引いている

ロ「やぁリトアニア。何か用？――うん」

ちょっとドスが入ってますよ

ロ「え！？いなくなっちゃったの！？どっ…どこに？

　 あぁ〜やっぱりその話聞いちゃったんだ…。参ったな〜。
　 それ、結構前の話？

　 うん……うん……。そう。分かった。
　 一度見てくるよ。うん。連絡ありがとー。
　 そっちも頑張ってね〜死なない程度に」


《ﾋﾟｯ》

電話は終わったみたい
残念ながら向こうの言ってる事は聞こえなかったけど
大方何があったかは予想がついた

ロ「はい。ありがとー」

フェリに電話を返す

あ『物騒だよイヴァンー』


ロ「えー？そうかなー？」


イ「あの、何かあったの？聞かない方がいい？」


あ『ベラちゃんとかが行動したんだよね？』


ロ「よく知ってるねAちゃんは。
　 そう、妹と姉さん達が待機所から出ちゃったらしいんだ」




〜続く〜
リトの一人称って俺であってたっけ

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