【ヘタリア】ヘタニア国物語

目的　†Red† ページ25

〜ベルフィスside〜

扉をくぐってしばらくすると、もうひとつ扉が現れた。

…この部屋に「バイオレント」様っていう奴がいるらしい。

すると、扉まであと数メートルというところでそれが開いた。

人が開けたわけではないし、自動ドアというだけではない。

誰も触ってないのに勝手に開いたのだ。

その出来事に一瞬立ち止まった。

しかし、ギルベルトは平然とした顔でどんどん進んでいく。

ベルフィス：(へぇ…これが普通ってことか…。面白れーじゃん…)

クスッと少し笑い、僕もギルベルトの後へ続いて部屋の中へ入って行った。

ｷﾞﾙﾍﾞﾙﾄ：…あんたの行った通り連れてきたぜぇ〜…

ギルベルトはそういうと大きなあくびをした。

今ギルベルトが話しかけていたのは目の前にいる気の強そうな女性。

炎のように真っ赤に染まった短髪、ルビーのようにギラギラと輝く瞳。

そして整った顔立ちで誰もが見とれるような美女だ。

ﾊﾞｲｵﾚﾝﾄ：御苦労…ギル。わたしの名はバイオレント・イーブル。
…さぁ、娘よ。そこへ座れ…。

僕はバイオレント様に指示された通り椅子に座った。

この「バイオレント」という奴は何者なのだろうか？

記憶がない僕でも「人間」ではないということが分かるくらい、不思議な感じを覚える。

ﾊﾞｲｵﾚﾝﾄ：…率直に言おう。ギルから少し聞いたかもしれないが、お前にはこの赤の魔女、バイオレントの下部…この国の剣士になってもらう。

ベルフィス：…。僕を剣士にして何をしようとしてるんですか？
ってゆーか、あなた、やっぱ人間じゃなかったんですね。

ﾊﾞｲｵﾚﾝﾄ：ほぉ…わたしが言う前に感ずいていたのか。
(やはりたいしたもんだな…才あるものは)

ベルフィス：《ﾆｺｯ》…んで、あなたが何をしようとしてるのか教えていただけますか？
状況をのみこめないんじゃ、剣士なんてなれませんしねぇ〜…

ﾊﾞｲｵﾚﾝﾄ：いいであろう。わたしがお前を剣士にしたい目的を話してやろう。

才あるもの　†Red†→←炎の城　†Red†

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