記録5 ページ5
随分面白い話だ。まるでSF映画みたいじゃないか。
米「なら君は、証拠になるものは何も無いわけだ」
『だから私の脳天に弾丸を撃ち込むんだ』
米「そんなことしなくていいよ。それにこの部屋を汚してほしくないしね。
君は自分のことも覚えてないんだろう?もし君が国じゃなくて、人間だったらどうするんだい。君がもし死んだら、さっき言った、その紙に書いてあることが真実なのかの確かめようもないじゃないか」
『書いてあるのは確かに私の文字だ』
米「何者かに脅されて仕方なく書かされた可能性もあるだろう?」
そう言ったら黙り込んだ。反応的に記憶を失くしたのは本当みたいだね。
だからといって、俺は君を信用しないし、君の意見に耳を傾けようと思わない。君の言葉は信憑性がない。根拠はその紙一枚だけ。
米「まず、君の行動がおかしいよ。平和にしたいって言いながら俺たちに銃口を向けてきたじゃないか。言ってることと行動が矛盾してるんだぞ」
『仕方ないだろ。結局、力でしか平和も未来も作れないんだから』
米「oh、脅されて作った平和なんて安心できるはずがないね」
HAHAそんな怖い顔していでくれよ。俺何か間違ったこと言ったかい?
米「多数決で決めようか。今の君がどれほど信用できるかね。
まず、Aが言った通り、新しく憲法を作ることに賛成の者は挙手してくれ」
静まった会場では、誰も手を挙げる奴はいない。気まずそうに周りを見る奴、難しい顔してる奴、腕を組んで上げる気が全くない奴。ほら、俺だけじゃない。みんな君のことはまだ信用できてないんだ。
米「これ以上する必要もないね。
これが答えだよ。分かっただろ?」
『……………………』
米「もしそれでもその話が本当だって言うなら、次は記憶を思い出した時にまた会おうか」
立ち尽くしたままの彼女の顔は見えない。よく見れば、随分ボロボロの服だな。伸びた前髪は整ってないし、後ろ髪もボサボサしてる。決して現代人の格好じゃない。
……まさか、ね……………………
米「それじゃあ、会議は終了だな。
解散だぞ」
俺が扉を開けて出ていけば、他の奴らもゾロゾロと少しずつ席を外していく。
あの子、Aだっけ。聞いたこともないな。でも普通の人間っぽくもないし、イギリスがよく話す変な部類の奴なのかな。それとも本当に国だったり……
もう、帰るのが遅くなったじゃないか。お腹が空いたぞ。
近くにアイス屋でもないかな。
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夏(プロフ) - しのんさん» えっ、えっ、いやいや!?そんな嬉しすぎる言葉を掛けてくださりこちらのほうが感謝しまくりです(号泣)コメントくださりありがとうございます😭評価も何よりですが言葉で言ってもらえるのが一番嬉しいのでめちゃくちゃ自信に繋がります!! (1月7日 21時) (レス) id: ebedb84d25 (このIDを非表示/違反報告)
しのん(プロフ) - 夏様このような素敵な作品をお作り頂きありがとうございますぅ〜😭😭😭 (1月7日 19時) (レス) id: 451f35b4c0 (このIDを非表示/違反報告)
夏(プロフ) - futuunohitoさん» 嬉しすぎますありがとうございます!!!!🥹😭😭 (10月15日 23時) (レス) id: ebedb84d25 (このIDを非表示/違反報告)
futuunohito - 好きです頑張ってください!! (10月15日 23時) (レス) @page4 id: d47a7a5aa6 (このIDを非表示/違反報告)
夏(プロフ) - ぽてちさん» ぽ、ぽてちさん……!ああ本当にありがとうございますッッ!!!!こいつどんだけ掛け持ちしてんだよって感じですよね……わざわざ見てくださって嬉しいです、ありがとうございます😭😭😭いつも嬉しい言葉を貰ってばかりです…………更新頑張りますね! (10月15日 12時) (レス) @page2 id: ebedb84d25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏 | 作成日時:2023年10月14日 23時