【APH×ﾃﾞｨｽﾞﾆｰ】国と一緒にディズニーランドで働いてみませんか？

ハプニング ページ10

貴「うぅっ……」



今はタワーオブテラーを出たところ。

アトラクションの激しい上下運動のせいなのか、ストーリーの恐怖からくるものなのかわからないが、胃が痛い。



露「楽しかった〜♪もう一回乗ろっか」


貴「ロシア…こういうの大丈夫な人なんですね……」



気がつくともう空は、夕焼けのオレンジから徐々に藍色に変わり始めていた。

あ、そろそろゴンドラに戻らないと！
さすがにみんなにも申し訳ない。
ロシアからのお誘いは断ろう。



貴「あの、ごめんなさい。私そろそろゴンドラに戻りますね」


露「え〜……」



なんだか戻らせてくれる気配がない…。

こうなったら………逃げる☆←

私はパーク内を全力で駆け抜けた。後ろを振り返るとロシアの姿は見えなかった。
逃げ足には自信があるのだ。……逃げ足には。

少し歩くとゴンドラの船着き場についた。



貴「ただいま。任せてしまっていてすみません……」


伊「大丈夫だよ♪それより、大変だったね〜」


南伊「おかえり。スペインの野郎が、ミラーノがベラルーシに連れ去られたー…って言ってたぞ」


貴「あ、スペイン兄来たんですね」



バイオリンの用意をしていると、昼間のカップルが列に並んでいるのが目に入った。

列と言っても今一隻出て、後ろには誰も並んでいないので、貸しきり状態だ。



貴「イタリア、私達で漕ごう！ロマーノも！」



二人は笑顔で頷いた。

イタリアとロマーノがゴンドラをゆっくりと漕ぎ始める。



貴「Ciao♪ヴェネツィアンゴンドラへようこそ！」



メディテレーニアンハーバーが一望できる場所まで来た。ワールドバザールも僅かだが見ることができる上、シンデレラ城も見えるここは、最高のスポットだ。



女性「皆さんって、Aさん、フェリシアーノさん、ロヴィーノさんですよね？」



私達三人は各々返事をした。



男性「この三人が漕ぐゴンドラに乗れたら凄くラッキーだって、ネットですごい話題なんですよ。
………そうだ、あのさ、話があるんだ」



その時男性はポケットに手をやり、女性の方を向き、中から小さな箱を取り出した

………が
箱は男性の手から滑り落ち、水の中に落ちた。

あの箱は絶対に指輪だろう。なんとかして取らないと、と考えていると、大きな水しぶきが上がった。

水しぶきを起こしたのは…



女性「きゃあっ！大丈夫ですか!？」


貴/伊『ロマーノ!？/兄ちゃん!？』

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