【APH×ﾃﾞｨｽﾞﾆｰ】国と一緒にディズニーランドで働いてみませんか？

昔話 ページ14

貴「簡単に話しますと、幼馴染みみたいな感じだったんですけど……山に遊びに行った時、クレパスに落ちそうになった私を助けて、代わりに彼が落ちてしまったんです」



クレパスというのは、山にできる細い谷のような…地割れみたいなものだ。



貴「私は都市ですから、ミラノが滅びない限り死にはしません。でも彼は…」


ｳｪｰﾙｽﾞ「それは……辛い経験をしたんだな」


北ｱｲﾙ「うっ……ｸﾞｽｯ」


貴「なんでアイルが泣くんですか！涙、拭いて下さい」



私はハンカチを差し出した。



北ｱｲﾙ「これ……イングランドの？」



イタリアの国花であるパンジーの刺繍が施されたそのハンカチは、確かにイギリスからもらったものだ。



貴「はい、そうですけど…」


ｽｺｯﾄ「ﾎﾞｿ)独立……したかったな……」



その時、私の名前を呼ぶ声が聞こえた。声がした方を振り返ると、またもや眉毛が特徴的なあの人。

イギリスのハンカチを差し出してしまった今のこの状況の中にあの人を放り込んでしまうと、とても不憫な状態になるのは目に見えている。



貴「あ〜…すみません。私そろそろ行きますね！ちなみに今日の皆さんの星占いの結果……『知らぬが仏』です」


ｽｺｯﾄ「行っちゃうのー？またね！」


北ｱｲﾙ「このハンカチ、後日洗ってお祓いして返すね！」←



三人に手を降り、ハニーハントを後にする。
……で。



貴「どうかしましたか、イギリス？」


英「ミラーノ！お前なら気づいてくれると思ってた！実はな、今日担当移動あっただろ？」


貴「？…はい。」


英「で、上司の会議で、最近人員不足気味だったしこの機会に新入りを入れようって話になったらしい……そこでだ！」


貴「あれですか！どのアトラクションの担当にするか、私に決めろと？」


英「まぁ…そういう事だ。俺はちょっと行けないから、頼んでもいいか？」


貴「わかりました！どの方ですか？」


英「ん、さっきトイレ行ったんだが、もうすぐ……あ、来た来た！じゃあ俺はこれで……」



イギリスはカリブの海賊に戻ろうとしたが、思い出したように振り返り、赤面しながらつぶやいた。



英「ネックレス、よく似合ってる」


貴「ありがとうございます」(ﾆｺﾆｺ


さて、気をとりなおして…

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