私立ヘタリア学園〜イギリスとの恋物語〜last part

２３１話　最終日ダイジェスト ページ8

A「マウリツォさん、みなさん、二日間ありがとうございました！とても楽しかったです」

マウリツォ「それはよかった。こちらこそ楽しかったですよ」

二泊三日のクリスマスデートもとうとう終わり。
この二日間、イギリスのお家の方にはとてもお世話になった(主に食事で)。

使用人1「料理のレパートリー、増やしておきますわ！」
使用人2「次はぜひ、庭園自慢のバラが綺麗な時期にいらしてください」

A「はい、ぜひ！」

使用人s(この笑顔……癒されるなあ……)


イギリス「マウリツォ、また留守の間の仕事の代理頼むな」

マウリツォ「はい、お任せください。ではまた空港まで送りますので、車にどうぞ」

A「ではみなさん、また！」
イギリス「行ってくる」

使用人s「「お元気で！」」



・



空港では、イギリスがいろいろな手続きをする間マウリツォさんと二人になった。

マウリツォ「Aさん、ありがとうございます」
A「えっ？何がです？」

お礼を言われるようなこと、何もしてないな？
突然の出来事に、その理由がわからずに戸惑う。


マウリツォ「イギリスさん、この二日間とても楽しそうでした。とても穏やかで……Aさんのおかげです」

A「いえ、私はそんな……」

マウリツォ「こんなこと私から言うのもどうかと思いますが…これからも私たちの祖国を、よろしくお願いします」

A「……はい、もちろんです」


マウリツォ「ふふ、ありがとうございます。いつでも歓迎しますので、また来てくださいね！スコーンを焼いてお待ちしています」


私の答えを聞いたマウリツォさんが嬉しそうに笑うので、私も「ありがとうございます」と微笑み返した。

＿＿＿＿イギリスのお手製じゃなかったら喜んでいただきます、と、心の中で付け足して。



・



飛行機の中＿＿＿＿

A「学園のみんなと会えないのも嫌だけど、もう帰らなきゃいけないの寂しい〜……」

もうすでにロスになって、小窓からだんだんと小さくなっていく島を見つめて呟いた。

イギリス「なんだよ、来年も来ればいいだろ？」

その言葉に私は目を輝かせる。

A「えっ！いいの！？」
イギリス「あいつらもAのこと気に入ってたしな」

A「やったー！今年のクリスマス、イギリスのおかげですっごく楽しかったよ。……誘ってくれてありがとう」


あっという間の二泊三日だった。

＿＿＿高校生活最後のクリスマス、たくさん思い出ができて本当によかったな……

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