私立ヘタリア学園〜イギリスとの恋物語〜last part

２６２話　五年後 ページ40

五年後＿＿＿＿
ここシトラルで、世界会議が開かれる運びとなった。

懐かしい顔ぶれが私の家に集まるの、なんだか新鮮！
みんなと会えるのは久しぶりだし、今日がとても楽しみだった。

……イギリスとも、ここ最近は電話やメールばかりで全然会えていなかったし。
早くみんな来ないかなぁ。


そんなことを考えながら会場の最終確認をしていると、廊下から賑やかな声が聞こえてきた。



「ハンバーガー足りない気がするんだぞ……ロシア、ちょっと買い足してきてくれよ」

「うふふ。ロシアにそんなサービスないよ」

「シトラルの国の女性はみんな美しい！Aが祖国だからな〜。お兄さんとAの子どもだったら絶対美しいのに……まだその指輪してるし。お前らいつ別れるの？」

「よーし、いい度胸だ。表に出ろ」

「お前ら……喧嘩するんじゃねーある。菓子でも食って落ち着くよろし」

「「それはいらない」」

「Aに会うの久しぶりだ。楽しみだねドイツ！」

「ああ、そうだな」



ぞろぞろと会議室に入ってきたのはお馴染みの元生徒会メンバー。
私は彼らをにっこり笑顔で出迎える。

A「みんな〜！久しぶり！」

イタリア「A〜っ！チャオ！元気だった？」
A「うん！みんなも元気そうだね……って、ん？一人足りなくない？日本は？」

ドイツ「ああ、日本なら……」


ドイツが何か言いかけた時、バタバタ廊下を走る音が近づいて来た。

A「……え？まさかこれ？また腰を痛めそうだけど……」

そんな冗談(?)を言っていると、

「Aーーーっ！」

バンッとドアが開き、一人の男が姿を現した。
その男は＿＿＿＿


A「……え！？吉田！？」

吉田「A〜っ！会えて嬉しいぜ！あ、他のやつらも」


現れたのは日本ではなく吉田だった。
……その後ろに、肩で息をしている日本の姿が。

日本「す、少しは爺のことを気遣ってください……ｾﾞｴｾﾞｴ」

吉田「あ、悪い」


なんで吉田が？と思っていたら、それで終わりではなかった。さらに後から……


「……吉田、はしゃぎすぎだ」
「みんな久しぶり〜！」


A「佐々木と橋本まで！？ちょっ……どういうことなの！？」


弟子三人組が揃った！
いや、そもそもなんで世界会議に！？

ドイツとイタリアは知っていたらしく平然としているが、それ以外は私と同じように疑問を露わにしている。

みんなを代表してイギリスが三人に尋ねた。



イギリス「お前ら……なんでここにいるんだ？」

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