私立ヘタリア学園〜イギリスとの恋物語〜last part

２５２話　続いていく関係 ページ30

イギリス「お前らが終わらせようとしない限り、最後なんてことはないだろ。……い、嫌だって言うなら話は別だが……ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ」


イギリスの言葉に、私たちは大きく肯く。

ドイツ「イギリスの言うとおりだ」

イタリア「またこうやってみんなで集まろうよ！俺、三人のこと好きだよ」


「だって友達だろ？」という言葉とともに、キリッとした笑顔を三人に向けるイタリア。

普段はヘラヘラしてるのに、こういう時かっこいいなイタリアは……
ラテンの血、恐るべし。


日本「祖国だけが繋がりじゃありませんよ、お三方」


フランス「そうそう。お前らに絡まれてる眉毛を見るの結構楽しいし？」

ロシア「これからも仲良くしてくれると嬉しいな」

中国「何か困ったことがあったら我を頼るよろし！」

アメリカ「そういう時はこのヒーローも助けになるんだぞ！」


日本「ふふ。ほら、半年間でこれだけの頼もしい友達を作ってしまいましたよ？最後だなんて、寂しいことおっしゃらないでください」

そう言って日本は三人に微笑みかけた。


橋本「……お前ら……ありがとう」

佐々木「なんか照れるなこういうの……改めてこれからもよろしくな」


照れている橋本と佐々木の隣で、吉田がニヤッと笑って私を見る。

吉田「なあ、Aからも聞きたいな」

A「……何その顔。私も、これからも吉田たちと仲良くしたいと思ってるよ？」


当たり前でしょ、と続けようとしたが、吉田の声に遮られた。

吉田「イギリス聞いたか？Aがこれからも俺と仲良くしたいってよ！」


佐々木「都合の良い耳だな」
橋本「……『たち』って言ったろ」


吉田「イギリスは遠距離になるからなあ！不利だよな〜、俺がAと付き合う日も近いかもな〜」

A「ちょ、吉田何言って……！？」


しかしイギリスは吉田の挑発に乗らず、不敵に微笑んでこう言った。


イギリス「バーカ、下手な演技はやめろ。お前に煽られなくてもAに会いに行くに決まってんだろ。余計な気ぃ遣ってんじゃねえよ」


吉田「あ、やっぱりバレた？」

橋本「……大根役者」
吉田「うるせえ！」

A(だ、騙された……)


吉田「……前言撤回だ。まだまだお前らと楽しいことやりたいし……男磨きもしたいしな！これからもよろしく師匠」

イギリス「その設定まだ生きてんのかよ……」

佐々木「もちろん」
橋本「……当然」



＿＿＿＿こうして私たちは悪友と呼べる仲になっていくんだけど、それはまた 別のお話。

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