私立ヘタリア学園〜イギリスとの恋物語〜last part

２３５話　二度目の週末 ページ13

日々はあっと言う間に過ぎていき、三学期になってから二度目の週末になってしまった。


A(読書は先週末もしたし、寮にいても暇だし……買い物にでも行こうかなあ)

食堂で朝ごはんを食べながら今日の予定を考える。

ハンガリーもリヒテンも予定があるらしく、早々に食べ終えて出かけて行ってしまった。
さ、寂しい……


日本「おはようございます。お一人だなんて珍しいですね？」

A「日本ん〜〜っおはよ！そうなの、なんかみんな予定があるんだってー……」


一人でしょぼくれていると、日本がやって来てテーブルの向かい側に座ってくれた。
塩鮭定食を食べながら日本が私に尋ねる。


日本「Aは今日何も予定が無いのですか？」

A「はい、ありません……本当はイギリスをデートに誘ったんだけどね、ここのところの週末は忙しいみたいで」

日本「おや、そうでしたか……」

そこへ、私たちの話を聞きつけてフランスもやって来た。

フランス「なになに、今日A暇なの？じゃ、お兄さんとデートでもする？」

A「うーん、どうしようかな？」

フランス「えっ悩むの！？……即答で断られると思ったのに。なんかいつもと違くない？」

予想と違う私の返事にフランスが少しうろたえる。

A「あはは。そうだ、日本も行かない？」

日本「ええ、いいですよ。今日は新刊の発売日ですから」

フランス「ああ、いつも通りだ……まあAとデートしたなんて知られたら後で眉毛に何されるか分かったもんじゃないからね」

A「確かに(笑)それじゃあ、みんなで買い物行こ。ご飯食べたら支度して、共通リビングに集合でいいかな？」

日本「承知しました」
フランス「はーい」


・


そして朝食後＿＿＿


A「ごめん、二人ともお待たせ！」

フランス「大丈夫〜！女性は支度に時間がかかるものだからね♡＿＿お、そのブーツ可愛いじゃん」

そう言いながらフランスが私の足元を指差す。

A「ありがと！ちょっとヒール高いんだけどね、この前一目惚れして買っちゃったんだ〜」

フランス「よく似合ってるよ」
日本「お洒落国家であるフランスさんのお墨付きですね」

A「へへ、やった〜」


本当はこれ、イギリスとのデートの時に履こうと思ってたやつなんだけど……機会がなかったからね。
この機に、と思って履いてきてよかった！

……イギリスも、可愛いって言ってくれたかな。


日本「では、行きましょうか」
A・フランス「「おー！」」

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