私立ヘタリア学園〜イギリスとの恋物語〜last part

２３３話　女子会三たびっ！ ページ11

今回の女子会も、私の部屋で開催された。
これ、ネタを持っている人の部屋で開催されるシステムなのか……？


ハンガリー「＿＿＿そっか、お家の人とも仲良くなれたんだ。よかったじゃない！」

A「それは本当によかった！みんな良い人だったよ〜」

リヒテン「あの……プレゼントのテディベア、見せていただいてもよろしいでしょうかっ！？」
A「もちろん！」


イギリスに宣言した通り、寮に帰って来てからはもらったテディベアと一緒に寝ている。
これをもらった日はイギリスと寝たから、この子の出番なかったんだよね……
　

ベッドからテディベアを抱き上げてリヒテンに渡すと、彼女はぷるぷると震えだした。

A「リヒテンっ！？ど、どうしたの！？」

リヒテン「か、かわっ…可愛いです……！！」
ハンガリー「ほんと、可愛い！」

相当感激したらしく、リヒテンはテディベアを手にしたまま頬を紅潮させている。
うっ、可愛い。

A「イギリス、手芸とか結構好きみたいだよ」

ハンガリー「そうなの？普段からはちょっと想像できないかも……ギャップ萌えってやつね」


ハンガリーの言葉に「そうだねえ」と相槌で応える。

言えない。
おそらくそれ以上の衝撃を受けるであろうギャップを知ってしまったなんて……っ！

A(テディベアと一緒に寝てるらしい話は秘密にしておこう……)


ハンガリー「ねえA、卒業後はどうするの？シトラルとイギリスって、結構距離あるわよね……」

A「そうなんだよね、ちょうど今日考えてた。こうやって毎日会えるのは今だけだから……やっぱり冬休み中デートしたかったな〜」


私たち国がこの私立ヘタリア学園に通っている・または勤めているのは、他国やその国の人々との交流を図り、その成果を自国に持ち帰るためだ。

そのため、卒業後はそれぞれの国へ戻り、上司の下で働くことが決まっている。

「卒業式まであと二ヶ月」
それはつまり、毎日イギリスと会える生活が残り二ヶ月ということ。


リヒテン「そんな……今からでも遅くはありません。Aさんからデートに誘ってみたらいかがでしょう？」

リヒテンが眉尻を下げて私を見つめる。

ハンガリー「そうよ！後で後悔しても遅いんだから」

A「確かに……うん、そうだよね！二人ともありがとう(ﾆｺｯ」


二人の言うとおりだ。
残りの学生生活めいっぱい楽しまなきゃ！


待ってるだけじゃだめだよね……イギリスのこと、デートに誘ってみよっと！

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