私立ヘタリア学園〜イギリスとの恋物語〜part３

８９話　入学式・朝 ページ1

あれから、あっという間に１年が過ぎ、気がつけば今日から最高学年。
私立ヘタリア学園の生活が、着々とおしまいに近づいている。


あれから。私とイギリスは、毎朝寮の出入り口で待ち合わせし、一緒に登校している。
･･････みんなにバレてから(ま、その話はまた次回にでも)。

A「････いつもイギリスを待たせちゃってるし･･･今日は私が待っていよう」

朝食後、身支度を整えて出入り口へと急ぐ。

A「･･････あれ？」

イギリス「ん？なんだ、今日はやけに早いじゃねぇか」

A「イギリスこそ･････約束よりまだ１０分も前だよ？」

イギリス「あ、俺は･･･女の子･･･ましてや好きなヤツを待たせるなんて、紳士としてありえねぇ！
･･････って、思って」

A「もしかして、いつもこんなに早く････」

イギリス「ああ。ま、暇だしな」

A「ありがと、イギリス。････私、もうちょっと早く来るようにする････」

イギリス「いや、慌てなくていいぜ？Aを待つのは、ちっとも苦痛なんかじゃないから」

A「っ////////」

イギリス「？どうした？」

A「･････イギリス････十分紳士だよ････」

入学式の朝でいきなりノックアウトッ！
ああもう、まだ慣れないなぁ･････

イギリス「いつもよりだいぶ時間あるし、ゆっくり歩くとするか！」

A「うんっ！」

イギリスの左手は、私の右手を優しく握った。

イギリス「力加減、だいぶわかってきたぜ」

そう言って笑うキミ。

私も、笑顔で返した。

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