HETALIAFANTAGY *第一章 終りのハジマリ*

第十八路 ページ22

日本side〜

ﾊｧ…
仕方ないとは言え、人前で話しをするというのはあまり気が進まないものです。

しかも相手が、この手の話しには疎そうなドイツさんに自由過ぎるイタリア君たちとはまた強敵な……


*

日本「まず始めに言っておきますが、これからお話しすることはあくまで私の仮定です。だから事実とは異なる可能性がありますので御了承ください」

ドイツ「ああ」

『はい』

イタリア「ヴェー♪」

日本「…では話します。ズバリ言いますから驚かないでくださいね。
恐らくここは私たちの世界ではありません」

ドイツ・イタリア・主
『「「ハ！？ / エー！？」」』

あゝ、全くもって予想通りの反応ありがとうございます……

ドイツ「そ、それはどいうことだ!?」

日本「言葉そのままの意味です。
私たちは何らかの方法でこの世界…つまりは異世界に飛ばされてしまったということです」

ドイツ「そんなことが可能なのか!?」

日本「私もよくはわかりません。ですが、近くにこういう不思議な出来事を引き起こす方がいらっしゃるでしょう？」

イタリア「…イギリスとか〜？」

ドイツ「あ"ぁ〜…確かに奴が原因ならあり得なくもないな」

あの強固なドイツさんをも納得させるとは、さすが英国紳士(笑)さん…!!

『あの、“イギリスさん"とは？』

イタリア「なんかね〜、怖くて、オカルト好きで、眉毛がすっごくて…ご飯がマズイ奴だよ」

イタリア君。本人が場にいないからといって余分なこと話し過ぎです…

『へぇ〜。まぁオカルト好きの方ならある程度の魔力はありそうですし、可能性は充分あり得ますね』

日本「そうなのですか？」

『はい。持久力がトレーニングなどで鍛えて身につけられるのと同様に、魔力も始めは全くもってない人でも努力さえすれば伸びるらしいです』

なるほど。Aさん、わかりやすい説明ありがとうございます。

ドイツ「…その様にこいつのヘタレっぷりも鍛えて治ってくれたら良いのだがな」

イタリア「ゼンショシマース！！」

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