1# 存在証明書。 ページ2
下り坂。
西日が後ろから差し込む通学路。
オレンジ色の中に黒く孤立する影は、自分より高く大きく、倒れていた。
人も車もあまり通らない住宅街に、少し目立つ北欧風の建物。
“私、大きくなったらパパとママとこの『動物屋さん』でお仕事するの！”
その動物屋さんが今の私の帰る所。
いつもお客さんは、私が学生であることを知って休日に来る。だが今日は若い女性が大きな箱を抱えて立っていた。
「あ…。すいません。今開けます。」
「あら、良いのよ。急いで来すぎちゃっただけだから。」
そこまで会話をすると私は営業中の看板を店先にかかげ、家の玄関から室内、室内から店内へエプロンを着けながら導線を辿った。
中からドアを開くと「よいしょ。」と大きな箱と共に女性が入店する。
「いらっしゃいませ。」
受け取り良いかしら？
控えめなその声から、会話が始まった。
聞くと、５年前に亡くなった祖母がいて、その祖母が拾った猫を自分が飼い続けて来たのだが、引っ越しの為に飼えなくなってしまった様だ。
「〜。ええ、じゃあよろしくね。」
「ありがとうございました。」
かなり冷静に取り繕っていたが、内心はズッシリと重い箱の中の、たくさんの猫のことが頭に長期滞在中だった。
なんたってAは
……かなりの動物好きであったから。
#・##・#・#・###・・#・・・#・##・
ちなみに主人公さん。
親居ない設定です。
今日の猫さん↓
中「全部、我に任せるあるよ！！」
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名無し - おもしろかったです！！ (2016年1月17日 16時) (
レス) id: e6e56e976f (このIDを非表示/違反報告)
かざし# - ロミオさん» それはどっち？嬉しいの？つまんなかったのー？(*´^`) (2015年10月11日 15時) (レス) id: 5bcdb17500 (このIDを非表示/違反報告)
ロミオ - うん。なかなかいいと思うよー (2015年8月25日 16時) (レス) id: 640de00071 (このIDを非表示/違反報告)
かざし# - 杏ちゃんさん» いいぜー？ (2015年8月25日 0時) (レス) id: 5bcdb17500 (このIDを非表示/違反報告)
杏ちゃん - かざし#さん» ねぇねぇコメらんで話すってダメなん？ (2015年6月24日 18時) (レス) id: 3f5497448f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨散 日差 (あまちり かざし) | 作成日時：2015年5月14日 3時
