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中「おい…?ついたぞ??」

さ「えっ?あっあぁ…」

モヤモヤした感情のまま店に入る。

通されたのは茶色と白を基調とした

小さな個室だった。

中「で、なにあったんだよ」

さ「この前、お前と話した怪しい薬、」

さ「あれをAに飲ませた」

中「はあああああ!?!?」

中「まじでいってんの!?」

さ「まじで言ってる」

中「なるほどなぁ。なんかおかしいと思ったよ」

中「急にラブラブカップルになるし」

中「そんな素振りなかったって話題だったぞ」

さ「そうか」

中「薬がきっかけとはいえ幸せそうだったろ」

中「悩みってなんだよ」

さ「薬がバレた」

中「えっ、まじ?」

さ「連日、ニュースでやってるだろ?」

さ「A、瓶見たことあったからさ」

さ「1週間の効果が切れた挙句バレた」

中「なっさけねぇ〜…」

目の前の中田は信じられないというくらい

大きな口を開けてこちらを見ている。

さ「だろ?笑ってくれ…」

中「でも、落ち込んでるってことは」

中「お前、道村さん好きなんだろ?」

さ「好きだけど」

俺の気持ちだけで

どうにかなるもんじゃない。

中「何もかも言った方がいいんじゃねーの」

さ「何もかもって…もう全部バレてんだよ」

中「そうは言ったてな、話すしかねーよ」

こいつに相談した俺が馬鹿だったわ。

さ「出来ねーから悩んでんの」

話す前から拒絶されてるんだもん。

中「俺がセッティングしてやる!」

さ「はぁ?」

中「俺が、お前と道村さんが話す場つくるの」

そう言って中田はスマホをいじり、

俺に差し出す。

スマホの画面には

道村A

さ「はぁ!?」

鳴っていたコール音が途切れ、

『道村です』

綺麗で透き通った愛しい君の声が聞こえた。

よかった、もう掠れた喉は治ったのかな。

さ「もしもし」

『さとみさん…?』

ははっ、さとみ"さん"か…

距離置かれたもんだな、まぁそうだよな。

さ「うん、俺」

どんな罵倒が返ってくるんだろう。

そう思った。

でも、君は

一言、俺にこう告げて通話を切った。

『ごめんなさいっ…』

なんでAが謝るんだよ。

なんでと口を開こうとした時にはもう

ツーツーと

無機質な音だけが鳴っていた。

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ネコ日和。 - おもしろかった…!!!!! (2022年8月20日 14時) (レス) id: 18b130b5d8 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - イチゴさん» ありがとうございます!ほかの作品の方も是非見てください! (2019年6月4日 15時) (レス) id: 2420525602 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ - 文章のかき方がタイプすぎました!面白かったです! (2019年6月4日 4時) (レス) id: 78d13a8595 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - みるはさん» 最後まで見てくださりありがとうございました! (2019年6月3日 17時) (レス) id: 2420525602 (このIDを非表示/違反報告)
みるは(プロフ) - いいお話でした!完結までお疲れ様でした!ほかの作品も頑張ってください! (2019年6月2日 23時) (レス) id: a6180f1bc4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はな | 作成日時:2019年5月19日 23時

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