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ころんくんに手を引かれ、舞台裏についた。

舞台裏には既に演劇部のみんなが揃っていた。

の「うわぁ〜!!A似合ってる!」

『ほんと?ありがとう』

演劇部のみんなも頷く。

なんだか照れくさいな…

の「うんうん!ころんくんも似合ってるね!」

一部の演劇部の子が、

王子様姿のころんくんを見てはしゃいでいる。

うんうん、かっこいいよね…!

なんだか私まで誇らしい気持ちになった。

緊張も和らいで、いい演技ができそう

そう思った時、声が響いた。

「〜〜〜〜」

舞台裏から覗くと、

ちょうど王子様がシンデレラを探していた。

綾「ちょっと待ってください!」

シンデレラが影から飛び出す。

綾「その靴履かせて貰えませんか?」

さ「えぇ、どうぞ」

王子様が差し出した靴に

シンデレラがゆっくりと足を伸ばす。

この先の展開を知っている私は

怖さのあまり静かに目を伏せた。

ナ「シンデレラがガラスの靴を履くと」

ナ「ぴったりとあいました」

あぁ…

「なっなんで、あなたが…!?」

意地悪な継母が悔しそうに嘆く。

後ろの姉たちも唇を噛み締める。

ただ、そんな継母達より、

醜いのだろうわたしは。

さ「あなただったのですね。私と結婚して頂けませんか?」

綾「えぇ、もちろん」

あぁ、こうして、シンデレラは

王子様と幸せに暮らすのです。

物語が終わり幕が降りた舞台。

次々と役を終えたクラスメイトが

舞台裏へと帰ってくる。

「めっちゃよかったね〜!」

「ね〜!付き合うのかなぁあの二人!!」

「いい感じだったもんねぇ」

「えーでも舞台でってだけだよ…?」

あぁ、苦しい。

誰かここから…









こ「なにぼーっとしてんの」

こ「次僕たちだよ」

いつの間にかころんくんが

目の前にたっている。

こ「あのね!!君はお姫様なんだから!」

こ「そんな泣きそうな顔しないで…」

最後の方は消え入りそうな声だった。

でも私にはしっかりと響いた。

こ「絶対に幸せになるんだよ」









それは、誰に向けての言葉なんだろう。









『うん』

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はな(プロフ) - ha波さん屋さん» 最後まで読んでくださりありがとうございます!そう言って貰えると書き上げた甲斐があります!これからもよろしくお願いします! (2019年9月6日 16時) (レス) id: 2420525602 (このIDを非表示/違反報告)
ha波さん屋 - 連載お疲れ様でした!密かに見させて頂いておりましたがとても感動しました。確かに夢主ちゃんずるいですね!←おい。失恋要素を取り入れているけれども素敵な恋のお話で凄く面白かったです!次作も楽しみにしてますね。コメント失礼致しました。 (2019年9月5日 21時) (レス) id: dfbaedbf2e (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ゆぅさん» お返事遅くなり申し訳ございません!読んでくださりありがとうございました!よければ他の作品もよろしくお願いします! (2019年9月5日 20時) (レス) id: 2420525602 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅ(プロフ) - 続き待ってます!頑張ってください! (2019年8月8日 21時) (レス) id: 04796746fa (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - nanaさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けると描く気力に繋がります!ありがとうございます! (2019年7月25日 10時) (レス) id: 2420525602 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はな | 作成日時:2019年4月21日 15時

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