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〜SG〜
あれから何時間か経ったときだった。
静かに扉が開いて
出てきたのは医者
俺たちは反射的にその場に立つ。
医者「Aさんのご家族は…」
BR「私とこの人です
両親は亡くなりました」
ボラが淡々と話す。
医者「そうですか。
Aさんの手術は無事に成功しました。
ですがこれから意識が戻るかどうか…可能性はゼロに近いです。
もし意識が戻ったとしても記憶があるかどうか…
身体も動くかわかりません。」
BR「そう…ですか…」
SG「…っ」
医者「今、Aさんは頑張っています。
脳と心臓近くに弾が入っていたにも関わらず
生きていること自体が奇跡です。
Aさんなら大丈夫かもしれません。」
医者はそう言って頭を下げて戻った。
BR「…ッ」
ボロボロと涙をこぼしながら崩れ落ちるボラ。
俺はただ無力な自分が悔しくて苦しくて涙を流すしかなかった。
握り締めた手のひらには血が滲んで
それでも痛みなんてどうでもよくて
涙は止まらない。
SG「…ッ俺の…せいだ…ッ」
悔しい。
なんでAなんだ。
俺が撃たれればよかったじゃねぇか。
BR「…うッ…」
泣いて
泣いて
泣いた。
悔しくて苦しくて
自分が憎い。
愛してるのに
守れなかった。
SG「…ッごめん…」
ごめんな。
A。
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enen♪(プロフ) - チムチムらぶさん» ありがとうございます!!そう言っていただけると本当に嬉しいです!更新がんばります!! (2017年7月28日 20時) (レス) id: 53350f6bff (このIDを非表示/違反報告)
チムチムらぶ - うわーん!(泣)めっちゃ泣ける…更新楽しみにしてます! (2017年7月21日 19時) (レス) id: eaf83e2477 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:enen♪ x他2人 | 作成日時:2017年4月26日 10時