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通夜も葬式も執り行われることはなく、死化粧を纏った弁天は、高専の地下へと運び込まれた。
何重の扉と南京錠をいくつもつけて施錠をする。
最後の1つの鍵を閉め終わった硝子は、「おやすみなさい」
と泣きそうな笑みを浮かべながら暇乞いをした。
来た道を硝子は戻る。
地上へと繋がる薄暗い廊下は、いくつもの鍵が擦れて発生する金属音が反響していた。
白衣のポケットにそれを入れても、歩く度振動でジャラジャラと音がした。
硝子には、その音が心地よかった。
自身に託された、2人の再会を繋ぐ役目。
それ即ち、混沌とした呪術界で生き延びる意味と同等だったから。
その生きる意思を、傍らで支えてくれる優秀な後輩は感じ取ったことだろう。
仲間内も片手で数える程しか生き延びていない。最強が再び顔を出すまでの間、何とかして生き残った教え子達と現状を打破していかなければならないのだ。
立ち止まってしまったら、その次の一歩さえも踏み出すことすら出来なくなるのを知っているから。進むしかないのである。
「待たせたね、伊地知。さぁ行こうか」
ポケットで小さく耳心地の良い擦れた金属音が鳴った。
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この先、唐突の過去編に移ります。ご了承ください。
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タバスコ子(プロフ) - ホノハさん» 返信が遅くなって申し訳ありません。コメントありがとうございます( ᵒ̴̶̷̤-ᵒ̴̶̷̤ )更新遅めですが待っていてくださると嬉しいです( ･ ･̥ ) (7月9日 12時) (
レス) id: 0cdd62a25e (このIDを非表示/違反報告)
ホノハ - 続き楽しみです(๑•̀ㅂ•́)و✧ (2023年5月3日 15時) (レス) @page29 id: 87f020705d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タバスコ子 | 作成日時：2022年10月31日 5時
