【ヒロアカ】異世界であなたのヒーロー始めました【オールマイト】 (ページ7)

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緑のもじゃもじゃ少年 1 ページ7

勢いで家を出たはいいが、これからどうしようかとAは考える

どうやら"ここ"は、今まで生きてきた場所とは違うらしい
しかも、先程携帯で日付を調べたら、記憶にある私の日付と約2年前になっていた

もし、私がいた場所が本当の世界だとしたら、なぜ私はこんなところに来てしまったのか

｢さっき顔つねってみたけど、痛かったしなぁ…｣

それに、先程まで一緒にいた母と父は、どうしても偽物には思えなかった

｢あーー！！！もう！考えれば考えるほど分かんなくなる！！｣

その時、ふとマンホールに落ちた時のことを思い出した

そして閃いた、もしかしたら、マンホールに落ちれば元に戻るかもしれないと

｢そうとなったらやるしかないか！！｣

偶然にも、Aの目の前には落ちるのにちょうど良さそうなマンホールがあった

｢ぐっ、なにこれ固った！！！｣

蓋を開けようとするが、そう簡単に開けられるものではない

｢これで元に戻るかもしんないのにっ……！｣

もっと、スポーンって簡単に開けれたらいいのに！

頭にあるのは元に戻ることのみ
そのために必死だった

だから、その力の使い方を知らなくとも、使えてしまったのだ

｢くっそぉ！"開け"ぇぇぇぇえ！！！

バゴォーン！！！！！！！！

｢うわっ？！！？？！！｣

大きな音と共にマンホールの蓋が外れた

｢………｣

思わず自分の両手を見つめる
何の変哲もない、ただの手だ

うん、火事場の馬鹿力ってやつかな

｢ふ、蓋も空いたことだし落ちようか！！！｣

Aは考えることをやめると、おもむろに蓋の空いたマンホールへと近づき、足をかける

｢じゃあ、元に戻ることを信じて！せーのっ！｣

Aは啖呵を切ると、勢いをそのままに

思い切り足に力を込め、そして

1歩、踏み込んだ___________

｢うわぁぁぁあ！！何やってるの？！｣

｢ぐえっ｣

飛び降りようとした瞬間に、誰かに襟元を後ろから引っ張られた

｢ぅ、ｹﾞﾎｯ！！｣

｢あっ！ごめん大丈夫？！｣

｢ｹﾎｯ……あと、ちょっとって所でっ……｣

なんてことをしてくれたのだろうかと、後ろを振り返ると

そこに立って居たのは

｢…………誰？｣

学ランを着て、ボサボサの緑色の髪をした少年だった