市営多古場海浜公園 ページ32
二日後朝6時
市営多古場海浜公園
そこには、三人の姿があった
一人はロープで冷蔵庫に繋がれ、残りの二人はその冷蔵庫の上に座っているという謎の光景が広がっていた
｢ヘイヘイヘイヘイ、なんて座り心地のいい冷蔵庫だよ！｣
｢頑張れー！｣
｢ぴくりとでも動けばちょっとは楽だったんだけどなーーーーーー！！｣
｢そりゃだって…オールマイト274kgあるんでしょ…それに、Aさんだって乗ってるし…｣
｢あ、緑谷くんそれは女性に対して失礼だぞー…ってオールさん274kgもあるんですか！？｣
｢いーや、痩せちゃって255kg｣
｢オールさん！？｣
｢え、だってオールマイトさんって呼ぶの長くない？｣
｢私の名前はオールマイトなんだがね！｣
｢あはは、まぁいいじゃないですか！｣
｢……ていうか僕、なんで海浜公園でゴミ引っ張ってるんですか……？｣
｢それはアレさ！君器じゃないもの｣
そう笑いながらスマホで緑谷の姿を連射するオールマイト
あんな太い指でスマホを操るとは器用なものだ、とAは思いながらも話を聞く
｢え！！？仰ってる事が前と真逆！！！｣
｢身体だよ身体｣
｢からだ？｣
ウケる、と言いながら
ちゃんと緑谷の疑問に答えるオールマイト
｢……………？｣
ショックを受け、どういうことが分からない緑谷
｢『ワン・フォー・オール』はいわば何人もの極まりし身体能力が一つに収束されたもの！！生半可な身体では受け取りきれず四肢がもげ爆散してしまうんだ！！｣
｢四肢が！！！！｣
｢爆散！！！｣
｢じゃあ…つまり身体をつくり上げるトレーニングの為に…ゴミ掃除…？｣
｢YES！だがそれだけじゃない！｣
｢昨日ネットで調べたらこの海浜公園、一部の沿岸は何年もこの様のようだね｣
｢？ええ…何か海流的なアレで漂着物が多くて、こそにつけ込んで不法投棄もまかり通ってて…｣
｢うわ、ひどいね…｣
この時間帯ならば、海にジョギングに来る人も少なくないと思っていたが、通りで人が寄り付かないわけだ
｢最近のヒーローは派手さばかり追い求めるけどね、ヒーローってのは本来奉仕活動！地味だなんだと言われても！そこブレちゃあいかんのさ…！｣
そう言ってオールマイトが手をかけたのは、先程まで緑谷が運ぼうとしていた冷蔵庫
それを片腕にも関わらず、一瞬で粉砕させてしまった
｢この区画一体の水平線を蘇らせる！！それが君のヒーローへの第一歩だ！！｣
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オムライスみー。(プロフ) - え？終わっちゃうんですか？面白いです！むちゃくちゃ言うけど続き書いて欲しいです･･･ (2018年10月31日 19時) (
レス) id: 0c5aa7b868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麻白 | 作成日時：2017年7月2日 19時
