"私"は避けていた？ ページ31
家に着いた途端、ドタドタと廊下を駆け今頃は夕食の支度をしている母の元へと向かう
｢お母さんただいま！｣
｢あら、Aおかえりなさい、今日は少し遅かったのね｣
｢うん、友達と話してて…って、それよりお母さんに聞きたいことがあって！｣
｢なに？｣
｢お母さんとお父さんの"個性"ってなに？｣
｢…どうしたの急に、あんた私たちの個性なんて知ってたでしょう？｣
｢いや、あの、もうちょっと詳しく聞きたいなって！｣
｢まぁ、いいけど…
お母さんの"個性"は"テレパシー"、相手、というか色んな人に自分の思っていることを伝える"個性"よ｣
｢へぇ！それって、相手の思ってることも分かったりするの？｣
｢私から一方的に伝えるだけで、相手の思ってることは分からないわ｣
｢あ、そうなんだ｣
私は取り出し、メモをとる
今の感じだと、私の"個性"はお母さんとは別のものの気がする
となると、お父さんの"個性"…？
｢あと、お父さんの"個性"よね
お父さんの"個性"は"収納"、物を体の中に出し入れ出来る"個性"、確か体の体積分の物しか出し入れできなかった筈だわ｣
｢しゅう、のう？｣
｢ええ、そうよ、でも一体どうしたの？"個性"の話なんか…｣
収納、とも違う気がする
そもそも物の出し入れで人なんて弾き返せないし…
｢…私の"個性"ってなんだろ｣
｢！！あんた、いまなんて！？｣
私が呟いた途端、母は突然目を見開き、驚きを露わにする
｢お母さんどうしたの？そんなに驚く？｣
｢A、あんた今まで自分の"個性"怖いー！とか言って知るの避けてたじゃない！｣
｢えっ、そうだったの！？なんで！？｣
私って自分の"個性"避けてたの！？
でも、怖いってどういうこと？
｢どうして知りたくなったの！？｣
｢質問に質問を返さないでよ…
…まぁ、あれだよ、将来ヒーローになりたいから知っておかないとかなー、なんて…｣
｢ひひひひ、ヒーロー！？今日はお赤飯炊かなきゃ！！！！！｣
｢お母さーーん！！！？｣
その後、赤飯を炊こうとする母を全力で止め、帰ってきた父にも同じように話をするも、こちらも母同様驚き、ケーキを買ってこようとするわ質問責めにするわで、てんで話にならず
結局その日は自分の"個性"について考えることも、知ることも出来なかったのである
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オムライスみー。(プロフ) - え？終わっちゃうんですか？面白いです！むちゃくちゃ言うけど続き書いて欲しいです･･･ (2018年10月31日 19時) (
レス) id: 0c5aa7b868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麻白 | 作成日時：2017年7月2日 19時
